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スイス経済は健全

外国からのスイス製品の注文、今年の第1四半期に急成長

(Keystone)

2006年の第1四半期のスイスの国内総生産(GDP)の成長率は3.5%で、2005年の同期に比べ、好成績を挙げた。これは、過去6年間でもっとも高い数字である。

スイス経済は世界的にみて、最も高い成長率の一つを記録した。

 連邦経済省経済管轄局(seco)はスイス経済の健全さに満足。今回の統計では、運輸、通信、健康医療の部門での成長が著しく、また個人消費も景気回復に貢献した(+0.6%)。その他、投資面でも伸びが見られ(+0.7%)、特に、設備投資の成長(+3.7%)が著しかった。製品、サービス部門の輸出も大きな伸びをみせた(+4.3%)。

企業家は信頼回復

 「景気は上向きです。しかし、2〜3年このまま発展が続かないと、好景気になったとは言えません」「投資が伸びました。いままで不信を抱いていた企業家が再び投資を始めたのです」とsecoの局長アイモ・ブルネッティ氏。

 輸出も大きな伸びをみせた。「スイスの得意先である欧州の国々とスイスは両者とも輸出部門で好成績を収めました」とローザンヌ経済研究所クレア(Créa)の所長デリア・ニル氏は言う。

求人マーケットも回復か?

 「国内総生産の伸びは雇用にも良い影響を与えます。今から数カ月の間に失業者は徐々に減っていくでしょう。これにより、雪だるま式に個人消費を伸ばします」とジュネーブの銀行ピクテ&シー(Pictet & Cie)のアナリスト、ベルナー・ランベール氏は言う。

 「景気は安定し、インフレーションを経験することなく、これから2年間3%の年間国内総生産率を保ちながら伸びていくでしょう。企業も景気回復を感じて、一年前から人を雇い始めています」とスイス労組連合(SGB/USS)のエコノミスト、セルジュ・ガイヤール氏は分析する。しかし、失業率は減っているのに、安定した職に就いてない人の数は一向に減っていない現状を「皆もっと働きたいのに、パートタイムでしか雇ってもらえてない」とガイヤー氏は批判する。「それに、外国から人を雇う前に、まず企業は自国の人間にあたってみるべきです。企業はまた、若者と中高年者にもっと職を与えるべきです」

好景気は続く?

 「景気は今から第4四半期の最後にかけて、さらに良くなるでしょう」とチューリヒ連邦工科大学(ETH)の研究所コフ(KOF)はみる。KOF は国内総生産を部門ごとに分析する新しい方法をこの4月に編み出した。それによると、6カ月ごとの国内総生産の予測から、好景気はすでに2004年の終わりに始まり、2006年の終わりまで続く。

 楽観的なのはKOFだけではない。クレア研究所のニル氏も「今から18カ月間、スイス経済は好景気を続けるでしょう」という。「しかし、全て株式市場とスイスフランの変動次第です。変動は3カ月単位で起こりうるのです」と付け加えることを忘れない。

swissinfo、 里信邦子(さとのぶくにこ)

キーワード

年間経済成長率(2005年)
スイス3.5%、ドイツ1.4%、EU2.2%,ユーロ使用国1.9%、米国3.6%、日本3%。

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補足情報

- 国内総生産(GDP)はもっとも重要な国の経済規模を表す指標。
- これはスイス国内で生産された物の総額。
- 製品やサービスに加え、建設、設備投資なども含まれる。
- 居住地は外国だが、スイス国内で生産活動をした人の給与も含む。反対に外国に住むスイス人が得た給与は含まれない。
- 生産という観点から、国の経済規模を測る指標だが、その推移は生活水準の推移と一致しない。
- 生活水準を測るには購買力、収入配分などの指標も使われる。

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