スイスの視点を10言語で

ジュラ州の方言、スイスの少数言語に認定

ジュラ州のフランス・スイス国境
19世紀までフラン・コントワが話されていた地域は「フランシュ・コンテ」と呼ばれ、今のジュラ州がある地域とその周辺に広がっていた Keystone

スイス連邦政府は今月初め、北西部・ジュラ州の方言をスイスの少数言語に認定すると決めた。フランス語圏のスイス公共放送(RTS)が報じた。

RTSによると、ジュラ州では3千~4千人が方言「フラン・コントワ(Franc-Comtois)」(「ジュラのパトワ」、「Frainc-Comtou」とも表記される)を話す。方言の維持活動に対する政府の援助を求める動きが起きていた。欧州委員会の勧告や地域言語・少数派の言語の保護を定めた欧州憲章に従い、スイス政府は少数言語への認定を決めた。これによりフランス語圏スイスでの認知度が上がるだけでなく、州から研究や文化活動への資金援助を受けることができるようになる。

連邦政府はこれまでにヴァレー(ヴァリス)州、フリブール州、ヴォー州のパトワ(方言)をスイスの少数言語として認定している。これらはフランコ・プロヴァンス語というロマンス語の方言だが、フラン・コントワはそれとは異なりフランス語の方言だ。

≫フラン・コントワってどんな言葉?​​​​​​​

≫さらにマイナーな地域言語も

ロマンシュ語やイタリア語も少数言語に認定済み。移動民族の言語イェニッシュやイディッシュも特定の地域に根ざしていない言語として認定している。

ニュース

ビクトリノックスのアーミーナイフ製造現場

おすすめの記事

ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスアーミーナイフの製造で知られるビクトリノックス社は、世界で広まるナイフ規制強化の波に対応するため、刃のないモデルの開発に取り組んでいる。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)がスイス紙のインタビューで明かした。

もっと読む ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
管制室

おすすめの記事

スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。

もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
裁判所のドア

おすすめの記事

「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。

もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
財布からお金を取り出す人

おすすめの記事

スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。

もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
対空防衛システム

おすすめの記事

米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触

このコンテンツが公開されたのは、 米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。

もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部