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フリブール教会占拠の外国人、全員退去

スイス滞在許可を求め6月からフリブール州聖パウロ教会に立てこもっていた外国人84人は、24日午前11時までに全員退去しなければ強制退去にのぞむという州政府の最終要請を受け教会を退去し、一部は美術館に移動した。

フリブール州警察は23日、ニコラス・ダイス州知事から24日午前11時までに立てこもり外国人全員が教会から退去しなければ強制退去をという最終要請を受けた。25日午前3時、警官隊が教会内に入ったところ、中では21人がスクラムを組んで座り込んでいたが、それ以上の抵抗はなく、強制退去は30分で終了した。警官隊は21人を警察署に連行し身元を確認したところ、全員が外国人の支援者で、外国人はいなかった。

立てこもり外国人支援組織メンバーの1人ジャン・クンツさんは、「警官隊はマスコミの目を避け、昼間ではなく夜中に強制退去を執行した」と批判した。さらに、強制退去時、教会内には外国人はいなかったことを確認した。

84人中約30人の外国人は、教会を出た後、近代美術センターFri-Artに移った。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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