難民救助船「アクエリアス」号へのスイス国旗掲揚を嘆願

スイス連邦議事堂前で9日、救命胴衣を着て難民救助船「アクエリアス号」へのスイス国籍付与を訴える請願者たち © KEYSTONE / PETER SCHNEIDER

スイスのNGOらは9日、スイス連邦政府に対し、難民の救助船「アクエリアス号」にスイス国旗を掲げることを認めるよう請願書を提出した。請願書には2万7千筆の署名が集まった。

このコンテンツは 2018/10/12 13:15
swissinfo.ch/mga

地中海で遭難する難民の救助に当たるアクエリアス号は現在、仏マルセイユ港に停泊し、スイス国旗を掲げての活動に国の許可が出るのを待っている。今年8月に英領ジブラルタルの旗を掲げるのが禁じられ、「アクエリアスⅡ」と名称を変えてパナマ国旗のもとで航行していた。だがパナマも9月22日に同船の登録を抹消すると表明。旗がなければ船舶は海上を航行できないため、救助活動が停止に追い込まれている。

この難局を受け、アクエリアスを再びスイス船として登録することを政府に求める声が高まっている。4人の連邦議員がアクエリアスにスイス国旗の掲揚を認めるという動議を議会に提出した。8日にはスイス著名人や政治家が署名した公開書簡が連邦閣僚宛に送られた。

9日には2万7千筆の署名がベルンにある連邦内閣事務局に届けられた。だが欧州全体でアフリカ難民の大量流入に歯止めをかけようとする動きが広がる中、スイス国旗の掲揚は政治的に波紋を広げる可能性がある。イタリアは、難民救助船の入港を禁じ、アクエリアス以外の救助船を強制的に退去させた。

国境なき医師団SOSメディタラネが運営するアクエリアス号は2年超で約3万人の難民を救助した。今年、地中海の横断を試みて亡くなった難民は1700人を超える。

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