スイス議員、ロビー活動控えるようUBSに忠言
スイスの最大手銀行UBSは、資本規制改革をめぐる政府へのロビー活動を控えるよう連邦議員らに忠告された。ただ急先鋒に立つセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は、2027年4月以降の続投が取り沙汰されている。
UBSは過去2年ほど、最大260億ドル(約4.1兆円)の資本積み増しを強いられる規制強化案をめぐり、政府と対立してきた。だが直近数週間は政府が強硬姿勢を強め、カリン・ケラー・ズッター財務相はカギとなる妥協案を拒否した。
事情に詳しい2人の関係者によると、連邦議員らはUBSに対し、セルジオ・エルモッティCEOが規制強化案に公的に反対するのを控えるよう警告した。ある議員は、「議会の大部分は(重要な争点については)UBSの主張に賛同しているが、UBSのロビー活動、特にエルモッティ氏の発言は現時点では役に立たないと伝えた」と明かした。
別の上院議員は、銀行経営陣とケラー・ズッター氏との関係が悪化していることを主な理由に挙げ、UBSに「ロビー活動を見直す」よう非公式に助言したと述べた。
スイスの超党派政治家グループが昨年12月に提示した妥協案は、UBSにとっての突破口となる可能性があると目されている。
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だがケラー・ズッター氏は政府案を骨抜きにするこの妥協案を拒否し、政府・UBSが現実的な解決策を見つけられるという希望を打ち砕いた。
政府の姿勢硬化により、UBSは後継者計画の見直しを迫られている。事情に詳しい関係者によると、UBS取締役会はエルモッティ氏と来年以降の続投について協議している。
フィナンシャルタイムズは1月、エルモッティ氏はクレディ・スイスとの統合完了後の2027年4月にCEOを退く予定だと報じた。エルモッティ氏は2023年にUBSがクレディ・スイスを買収した後にCEOに返り咲いた。
65歳のエルモッティ氏は以前、具体的な日付は明らかにせずに、「少なくとも」2026年末か2027年初めまでは同行を率いると語っていた。
だが関係者によると、UBS取締役会は、将来の資本状況がより明確になるまでエルモッティ氏が率いるべく、CEOの任期延長を検討している。2027年4月以降も留任するかどうかについて、同氏自身はまだ最終決定を下していないという。
スイス・ドイツ語圏の大手紙NZZ外部リンクは2月、UBSがエルモッティ氏の任期延長を検討していることをスクープした。
エルモッティ氏の後任候補として、取締役会は資産運用部門の共同責任者イクバル・カーン氏とロバート・カロフスキー氏、資産運用部門の責任者アレクサンダル・イバノビッチ氏、最高執行責任者(COO)のビア・マルティン氏らを挙げている。
UBSのロビー活動に詳しい人物の1人は、エルモッティ氏の知名度を下げることをUBSが検討することはないと語った。
UBSは、エルモッティ氏が「少なくとも2027年初めまではグループCEOに留まる」と述べ、「統合は計画通り2026年末に実質的に完了し、銀行の戦略と成長軌道の次の段階に向けて準備するための重要な作業が控えているため、セルジオの退任時期について推測するのは時期尚早だ」と付け加えた。
UBSは「後任者を決める時期が来たら、取締役会は社内の優秀な候補者から選ぶことになるが、もちろん外部の候補者も評価することでフィデユーシャリー・デューティー(受託者責任)を果たすことになる」と述べた。
Copyright The Financial Times Limited 2026
英語からのGoogle翻訳:ムートゥ朋子
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