スイス国内では5Gの悪影響を危惧する声もある
Keystone
スイス最大の通信会社スイスコムが、2019年末までに国内の90%を次世代通信規格「5G」ネットワークでカバーする計画を明らかにした。
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スイスコムのウルス・シェッピ社長は「新しいモバイル周波帯の認可がおり次第、ネットワークを作動させる」と述べた。同社のネットワークは、スウェーデンの通信会社エリクソンと提携している。
スイスコムは5月、サムソン、ファーウェイ製など初の5Gスマートフォンを発売する予定。
スイスではヴォー州、ヌーシャテル州の2州が、安全性に関する政府の見解が出るまで、5Gモバイルアンテナの新規建設許可を一時停止した。
5Gをめぐり、国内の意見は分かれる。経済発展に欠かせないと言う意見もあれば、アンテナから出る放射線の増加を危惧する声もある。このためアンテナ建設計画に反対する嘆願書、政治的干渉、抗議活動が起こっている。
スイスコムのライバル会社サンライズは今月、国内150市町村で5Gサービスを開始した。
5Gは、既存技術よりはるかに速い最大10ギガビット/秒のモバイル通信速度を持ち、HD動画を数秒でダウンロードできる。4Gの最大100倍以上の速さだ。
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