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スイス企業、台湾への兵器輸出に関与を告白

乳製品生産会社を経営するエドガー=ハンス・ブルナー氏は、1991年仏軍需産業トムソンが台湾にフリゲート艦を輸出した「トムソン事件」に関与した事を告白した。(写真:台湾に輸出された仏製フリゲート艦)

乳製品生産会社を経営するエドガー=ハンス・ブルナー氏は、1991年仏軍需産業トムソンが台湾にフリゲート艦を輸出した「トムソン事件」に関与した事を告白した。(写真:台湾に輸出された仏製フリゲート艦)

ブルナー氏のFrontier AG Bernは、シンガポールにスイスの牛乳を輸出する小さな会社だった。が、仏軍需産業のトムソンが台湾に6隻のフリゲート艦を売った37億スイスフランの取引を仲介した。この情報を証明する1990年7月19日付けの契約書が残っている。契約書の内容は、Frontier AG Bernがトムソン社と台湾のフリゲート艦売買契約書を保有する見返りに、費用を支払うというものだ。国際仲裁裁判所とスイス連邦裁判所は、1997年共に契約書の真正を認めている。

ベルンの乳製品を扱う小企業Frontier AG が、フリゲート艦取引の仲介役としてアプローチを受けたという事だけでも奇妙だが、さらに妙なのは、ブルナー氏にコンタクトしてきたのが、当時仏石油会社Elfのナンバー2だったアルフレード・シルヴァン氏だったという事実だ。

ブルナー氏は、台湾へのフリゲート艦売却の隠れみのとなっていたと推測されるが、本人は「単に仲介しただけだ。」と否定している。そして、純粋に彼の役割が「取次ぎ」だけだったとする証拠に、Frontier AG Bernはトムソンに対し4、000万スイスフランの仲介費用支払いの請求をしていると指摘した。そして、国際仲裁裁判所は1997年7月に、スイス連邦裁判所もその半年後に、Frontier社の訴えを承認したと主張する。

トムソンはFrontier AG Bernに一度も仲介費用を支払っていないだけでなく、Frontier AG Bernが1991年9月に破産宣告をした事に対し同社を詐欺未遂で訴えた。

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