メルケル首相スイス初訪問
2年半前に首相に就任したドイツのメルケル首相は4月29日、初めてスイスを公式訪問する。
両国の話し合いは騒音問題に関する飛行機ルートとスイスの税制問題を中心に、多肢にわたる予定だ。
2つの大きな課題
ドイツとの国境に近いチューリヒ国際空港 ( クローテン空港 ) と飛行ルート問題は2003年、ドイツが一方的に夜間と週末における飛行機の運行の制限をスイスに要求して以来、解決しないまま両国が長年抱えてきた問題だ。
また、スイスの税制が外国企業に有利に働くと指摘するドイツは、EU加盟国としてスイスに厳しい要求をしている。スイスは税制でも各州の競争を認め、企業誘致を進める政策を採っている。しかしドイツなど外国政府にとって低い税率を敷く「税のオアシス」であるスイスに企業が移転することは問題であると、税制改正を要求している。
訪問は29日の1日間だが、クシュパン大統領、カルミレ外相、ロイエンベルガー交通相、メルツ財務相との会見後、物理学を専門としたメルケル首相は、ジュネーブの欧州連合素粒子原子核研究機構 ( CERN ) を訪問する。
swissinfo、外電
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