
スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難

パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの「戦争犯罪」に関して、スイスの元外交官55人がスイス外相に共同書簡を送り、スイスの「沈黙と消極性」を非難した。政府に対して直ちに措置を講じるよう求めた。

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5月31日付の書簡は、スイスは「ガザから市民を追放し、イスラエルがガザを軍事的に再占領する」イスラエルの計画を直ちに拒否すべきだ、と主張した。これらは「民族浄化の一形態であり、大量虐殺のプロセスである」と訴えた。
さらに、スイスは米国が運営しイスラエルが許可した新しい「ガザ人道基金」への協力を断固拒否しなければならない、とした。この食糧配給システムは、中立性、透明性、独立性という国連の原則に準拠していないとみる。
パレスチナ承認
書簡はまた、国際法違反につながるイスラエルとのすべての科学・学術協力の停止を求め、軍事・諜報部門へのすべての協力、資金提供、投資も停止するよう求めている。
書簡は「2国家解決」の精神に基づき、スイスが他の国連加盟国148カ国と同じようにパレスチナ国家を直ちに承認すべきだと主張した。イスラエルの人質の即時釈放に加え、裁判なしで拘束されているパレスチナ人捕虜全員の釈放を要求するようスイス政府に求めた。
書簡に署名したのは、パウル・ゼーガー元駐独スイス大使、ティム・グルディマン元国会議員、ウルス・ツィスヴィラー元駐米大使、ディディエ・プフィルテル元中東特使、ジャン・ダニエル・ルチ元駐イラン特使、フィリップ・ウェルティ元駐イラン大使など。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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