
スイス大統領、関税でトランプ氏と電話会談

スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は9日、米国の追加関税について、ドナルド・トランプ米大統領と電話会談した。
連邦財務省の報道官がスイスの通信社Keystone-SDAに語ったところによると、電話会談はスイス時間の午後3時から約25分間にわたった。追加関税の発表後、両大統領が直接会談するのはこれが初めて。
両大統領は協議を継続することで合意した。会談は両国の経済一般にも及び、ケラー・ズッター氏はトランプ氏に米国経済におけるスイス企業、投資の重要性を伝えたという。
トランプ大統領は先週、スイスに対し31%の輸入関税を課した。時計メーカー、機械、医療技術分野が特に影響を受ける。金と医薬品は当面対象外となる。ただ米国は、報復関税を課さなかった国については、90日間の停止措置を発動した。
スイス連邦内閣はヌーシャテルで9日開かれた閣議で、ガブリエル・リュヒンガー氏を対米特使に任命。イグナツィオ・カシス外相率いる対米関係についての省庁横断プロジェクト組織も立ち上がった。
英語からの翻訳編集:宇田薫

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