
ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭

第78回ロカルノ国際映画祭で、香港出身の俳優ジャッキー・チェンさん(71)に生涯功労賞である「名誉豹(ひょう)賞」が贈られることが決まった。チェンさんは8月9日にロカルノのピアッツァ・グランデでの式典に臨む。

おすすめの記事
「スイスのメディアが報じた日本のニュース」ニュースレター登録
ロカルノ映画祭は29日に発表した声明外部リンクで、「アジアの大スター、映画の名匠、そして東西をつなぐアクション映画で多くの人に愛されてきたハリウッドの大黒柱ジャッキー・チェンは、60年近くにわたり、世界的に知名度の高い俳優の1人であり続けている」と述べた。
ジオナ・ナザロ・映画祭芸術監督は、「監督、プロデューサー、俳優、脚本家、振付師、歌手、アスリート、そして命知らずのスタントマン、ジャッキー・チェンは現代アジア映画の重要人物であると同時に、その影響力でハリウッド映画のルールを書き換えた人物でもある」と功績をたたえた。

おすすめの記事
ロカルノ新芸術監督「ノスタルジーに浸ることは許されない」
1960年代に子役としてデビューしたチェンさんは、1978年に「スネーキーモンキー 蛇拳」「ドランクモンキー 酔拳」で一躍有名に。その後、米国人俳優クリス・タッカーさんと共演したアクション・コメディ「ラッシュアワー」(1998年)で人気を不動のものにした。同時に、「ポリス・ストーリー/香港国際警察」(1985年)や「サンダーアーム/龍兄虎弟」(1986年)の監督としても成功を収めた。
8月9日の式典では「ポリス・ストーリー/香港国際警察」と、チャンさんが監督・主演を務めた「プロジェクトA」(1983年)が上映される。10日には公開パネルトークに出席する。
同賞は、過去に作曲家のエンニオ・モリコーネさんや高畑勲さんが受賞した。
英語からの翻訳・編集:大野瑠衣子

JTI基準に準拠
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。