オゾン濃度が急騰したため、13日はジュネーブ州全域で公共交通機関が無料になった
Keystone / Martial Trezzini
ジュネーブ州では13日、バスやトラム(路面電車)など公共交通機関が終日無料となった。オゾン濃度が急増したことへの対応で、スイスでは初めての措置だ。
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ジュネーブ州当局は12日夕、オゾン汚染への対応として13日は公共交通機関を無料にすると発表した。
自動車についても、汚染度に基づく走行制限をかけた。一部の例外を除き、ジュネーブ中心部では午前6時~午後10時は汚染度を示すステッカー「Stick’AIR」のレベル0~3を貼った車両のみが走行を許可される。違反車には罰金が科される。域内の高速道路は時速80キロに速度制限が課される。
当局は汚染が収束するまで繰り返しこの措置を発動すると述べた。
二酸化窒素を減らす
これらの措置はオゾンを直接減らすことはできないが、二酸化窒素(NO₂)の削減を目的とする。ジュネーブ州大気局のアリーヌ・シュタウプ・シュペーリ局長は、最も汚染度の高い自動車の走行を禁止することで、州全体のNO₂排出量を20~25%減らせると見積もった。
州の狙いは健康リスクの低減だ。オゾン濃度が高まると頭痛や喘息の発作、呼吸機能の低下などを引き起こす。特に小さな子どもや高齢者、心肺に病気を抱える人にとってリスクが高い。
ジュネーブ州は2020年、オゾンレベルが180μg/m³を超えた翌日は無料輸送を実施するルールを導入した。当局によると、12日にメイラン観測所で230μg/m³が測定された。
英語からのDeepL翻訳:ムートゥ朋子
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