ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収して一時的に蓄え、換気時に放出する。
ETHZ外部リンクによると、開発した部材は大理石の採石場から出る細かく砕かれた廃棄物から作られ、3Dプリンターを使って製造される。
オフィスビルなどでは現在、除湿のために換気システムが利用されていることが多い。ETHZはこうした機械による除湿は効果が高いものの、エネルギー負担が大きい。使用する電力によっては、気候温暖化の一因となる。
ETHZが開発した部材は、機械式換気システムに取って代わる可能性がある。 試算では、新部材は同水準の除室効果がある換気システムに比べ、耐用期間(30年)の温室効果ガス排出量を大幅に削減できる。
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英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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