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スイスUBS、4~6月期の純利益17%増 市場予想上回る

スイス金融大手UBSが29日に発表した第2四半期決算で、純利益は28億ドル(約4600億円)と前年同期比17%増だった
スイス金融大手UBSが29日に発表した第2四半期決算で、純利益は28億ドル(約4600億円)と前年同期比17%増だった Keystone-SDA

スイス金融大手UBSが29日に発表した第2四半期(2026年4~6月期)決算で、純利益は28億ドル(約4600億円)と前年同期比で17%の増益となった。市場予想を上回る好決算となった一方、自社株買いについては慎重な姿勢を維持した。

決算資料によると、第2四半期の税引き前利益は35億9000万ドルと前年同期比で64%増加した。前年同期に計上された税制上の一時的な追い風がなくなったことを考慮すると、大幅な増益となる。

事業再編費用を除いた税引き前利益は38億9000万ドル(前年同期比45%増)だった。営業収益は13%増の137億ドル、営業費用は2.4%増の99億9000万ドル。銀行の収益性を示す経費率(コスト・インカム比率)は72.9%、事業再編費用を除くベースでは70.0%だった。こうした業績はいずれも市場予想を上回った。

富裕層向け事業が引き続き堅調

中核事業のグローバル・ウェルス・マネジメント(富裕層向け資産運用)部門では、新規資金流入が355億ドルに達した。これを受け、グループ全体の運用資産残高は6月末時点で7兆3000億ドルとなり、3月末の6兆8000億ドルから増加した。

また、3年前に救済買収したクレディ・スイスとの統合作業も、年末までの統合作業完了に向け「計画通り進捗している」と説明した。旧システムのアプリケーションの9割超が既に使用停止となり、このうち約7割は完全に廃止されたという。

今後の見通しについてUBSは慎重な姿勢を崩していない。

第3四半期入り後も、顧客取引は堅調で、市場での優位性も広がっているほか、株式市場のボラティリティ(価格変動性)が歴史的な高水準にあることから、市場環境は総じて良好だと評価した。

一方で、地政学リスクの高まりやエネルギー価格の変動が、今後のインフレ率や金利動向を巡る不透明感につながっていると指摘した。

30億ドル規模の自社株買い計画

UBSは同日、30億ドル規模の新たな自社株買いプログラムを発表した。2027年第2四半期末までに実施する計画で、まず今後3カ月間に10億ドルを実施する方針。なお、2026年7月17日時点で約23億ドル分の自社株を買い戻している。

一方で、スイスで議論が続く自己資本規制の強化を巡る先行き不透明感を踏まえ、今後の追加的な自社株買いについては慎重な姿勢を示した。

英語からの翻訳・校正:大野瑠衣子

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