
アクセサリーに高放射性物質 スイスの保健局が回収呼びかけ

スイスの企業が販売したマイナスイオンのアクセサリーが、放射性物質であるウランとトリウムを高レベルで含んでいることが分かった。連邦内務省保健局(BAG/OFSP)は購入者に通知し、製品の使用中止と回収を呼びかけた。
連邦内務省保健局のダニエル・ダウワルダー報道官は7日、メディアの取材に応じ、スイスの一企業が中国から輸入した岩粉に2種類の自然放射性物質が高レベルで含まれていたと認めた。企業名は明らかにしていない。ドイツの税関職員が問題を発見し、連邦内務省保健局に届け出た。
保険局によると、問題の岩粉が使われたブレスレットやネックレス、イヤリングを一日数時間、数年間続けて着用した場合、皮膚の放射線被ばく量は年間50ミリシーベルトを超え、長期的に見ると皮膚がんのリスクが増加するという。ただ、これまでアクセサリーを着用していた購入者に対し医療措置を取る必要はないとしている。
対象製品の多くは既に回収済み。回収された製品は、適切に処分される。

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