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成長する「バーゼルワールド」とスイス時計業界



バーゼルワールド2012会場のロレックスのブース。ロレックスの日本での人気は依然として高い

バーゼルワールド2012会場のロレックスのブース。ロレックスの日本での人気は依然として高い

(Reuters)

今年もバーゼルで、3月8日から世界最大の時計宝石見本市「バーゼルワールド(Basel World)」が開催されている。スイスの時計業界からは456ものブランドが出展し、大きな存在感を出している。

同見本市には41カ国から1815の出展者が訪れ、最新の技術とデザインを披露している。

 「バーゼルワールドは時計宝石産業の全分野を網羅している唯一の見本市だ」とバーゼルワールドのマネージングディレクター、シルヴィ・リッター氏は3月8日の公式オープニングセレモニーで強調した。また、今年で40回目を迎えた豪華な見本市を「業界全体における、品質、多様性、そして何よりも継続性の代名詞」と特徴づける。

スイス産業界のダイヤモンド

 同セレモニーではヨハン・シュナイダー・アマン経済相も挨拶をし、「身につけている時計を見ればその人の『人となり』がある程度分かるように、時計産業はスイスの看板となっている」と述べた。そして、時計産業を「スイス産業界の樹冠に輝くダイヤモンド」に例えた。

 2011年は確かにスイスの時計製造企業が大きく伸びた年だった。輸出総額は前年比19.2%増の193億フラン(約1兆7300億円)。輸出の55%はアジア向けで、中国(前年比48.7%増)、香港(同28%増)、シンガポール(同28%増)の市場は特に大きく伸びた。

微細にわたる配慮

 日本におけるスイス時計の人気も根強い。2011年の輸出額は前年比12.6%増で、輸出先としては7番目だ。

 日本を大切な顧客とするスイスの時計製造会社の一つに「センチュリー(Century)」がある。ベルン州ニダウ(Nidau)に本社を置く同社は今年日本進出20周年を迎える。

 「日本人は、微細にわたる配慮を行う我が社の製品を高く評価してくれている。小さく、宝石として身につけられる時計が日本で好評を得た」と、マーケティング部長のナタリー・コッテラト氏は言う。

 日本に続き、センチュリーは今、中国でも大きく伸びている。そのあとを追うのは地元スイスの市場だ。

日本の高級時計志向

 スイス時計協会FH東京センターの所長を務める園城(おんじょう)真紀氏も毎年バーゼルワールドを訪れている。今年の印象を「まだすべて見ていないが、新素材を使ったり、さまざまな素材を組み合わせている時計が多い感じがする。また、少し前は黒一色という印象だったが、ブルーやオレンジなどの色を使った時計も多く見られる」と語る。

 スイス時計協会の調べによると、日本では現在、特に30代男性の間で高級時計志向が高まっている。2012年2月にインターネットで行ったアンケート調査の結果では、「欲しい腕時計の購入予算」を30万~50万円未満とした人がこの年代の男性に特に多く見られた。園城氏はこの傾向の理由の一つを次のように説明する。「若いときにスイス時計のことを知った人が、年齢とともに購買力を備えて買えるようになったのだろう。ローンを組んででも手に入れたいと思う人も多い」

 また、震災後、消費動向に変化が表れたとも言う。「20代、30代の若い人たちは、いつ何が起こるか分からないから、今まで購入を躊躇(ちゅうちょ)していた高額品も思い切って購入しようと思うようになったようだ」

 さらに、ブランド、時計関連のメディア、小売店などの業界関係者がスイス時計の良さを伝え続けていること、リーマンショック後、製品の価格設定が現実的なレベルに戻ったことなども、現在の傾向を後押ししていると園城氏は言う。「若い人にも手が届きやすい価格帯の時計ブランドがさらに魅力的な商品の提供を行っている。機械式でも手ごろな価格のモデルが増え、職場で使えるモデルも多くなった」

バーゼルワールド

世界最大の時計宝石見本市バーゼルワールドは今年40回目を迎え、3月8日から15日までバーゼルで開催中。41カ国から1815の出展者が参加。

世界各国から10万人の来場者と3000人のマスコミ関係者の来場が見込まれている。

今年は現在の会場での最後の開催となる。2013年には新しい会場が完成する予定。

開催場所:メッセ・バーゼル(Messe Basel)

行き方:バーゼル駅からトラムの1番か2番に乗りMesseplatsで下車

開場時間:14日9時から18時まで。15日9時から16時まで

入場料:1日券60フラン(約5400円)

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スイスの輸出

世界的な経済危機が訪れたにもかかわらず、スイスの時計産業は2011年、輸出総額を19.2%伸ばし、193億フラン(約1兆7300億円)を記録。中国市場における伸び率は48%に上る。

スイス経済全体における輸出総額は2.1%増の1976億フラン(約18兆円)。2008年より約90億フラン(約8079億円)少ない。

スイス時計協会FH(Verbandes der Schweizer Uhrenindustrie FH/ Fédération de l'industrie horlogère suisse FH)によると、伸び率は6月を除き年間を通して2ケタ台を維持した。

30%を超える伸び率を示したのは4月と5月。第4四半期はどの月も好調で、スイスで時計輸出が始まって以来の輸出量を記録した。

輸出先としては香港が最大(全体の2割)で、アメリカと中国がそれに続く。トップ15カ国の中で伸び率が2ケタ台に達しなかったのはイタリアとスペインのみ。

同協会は今後も市場の成長を見込んでおり、売り上げは2011年を上回ると推測している。

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日本で人気の時計ブランド

男性

ロレックス(Rolex)、オメガ(Omega)、タグ・ホイヤー(Tag Heuer)

女性

カルチェ(Cartier)、ロレックス、ブルガリ(Bvlgari)、ヘルメス(Hermes)

さらに、フランク・ミュラーが男女の間で躍進。

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