スイスの視点を10言語で

ベルンに野生のサイがいた?

サイの化石
Natural History Museum of Bern / Lisa Schäublin

再開発中のベルン駅で、工事現場を日々見守っている人たちがいる。ベルン自然史博物館外部リンクの古生物学者だ。現在工事中の地層で約150年前、古代のサイの化石が発掘された経験から、研究者たちは「2匹目のドジョウ」ならぬ「2頭目のサイ」を狙っている。

自然史博物館に現在展示されているサイの頭蓋骨(ずがいこつ)は、亜熱帯気候だった約2千万年前に生息していたものとみられている。サイがこの地域にいたことを示す貴重な化石だ。化石はベルン駅そばのティーフェナウ通りの敷設工事現場で、作業中の服役者が見つけた。

スイスで2番目に大きいベルン駅の再開発は2025年までに終了する予定。工期中、博物館職員が工事現場を発掘調査し、その模様をハッシュタグ「#bahnhofsnashorn」(駅のサイ)を付けてホームページやソーシャルメディアで発信する。サイの頭蓋骨は18年3月末まで、同博物館の特別展で見ることができる。

(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)

ニュース

財布からお金を取り出す人

おすすめの記事

スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。

もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
対空防衛システム

おすすめの記事

米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触

このコンテンツが公開されたのは、 米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。

もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
UBSの看板

おすすめの記事

スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は10日、「大きすぎて潰せない(TBTF)」銀行に関する規制改革案を発表した。UBSと他の「システム上重要な銀行」3行は、破綻時のスイス経済への影響を抑えるためにより厳しい資本要件を課される必要があると述べた。

もっと読む スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ
新種のイカの化石

おすすめの記事

新種のイカの化石、名前は発音が難しいスイスドイツ語に

このコンテンツが公開されたのは、 スイス南部ティチーノ州の約2億4200万年前の地層から新種のイカの化石が見つかり、「Chuchichäschtli(クッヒカーシュトリ、スイスドイツ語で『食器棚』)」と名付けられた。

もっと読む 新種のイカの化石、名前は発音が難しいスイスドイツ語に
時計だらけの部屋にたたずむ人

おすすめの記事

スイスのサマータイム廃止はいつ?

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで夏時間(サマータイム)が始まった。3月31日午前2時にすべての時計の針が1時間ジャンプし、午前3時を指した。だが夏時間制はとうの昔に廃止されるはずではなかったのか?

もっと読む スイスのサマータイム廃止はいつ?

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部