試験事業では、ルガーノ湖の遊泳客が溺れないようにするため、7~8月の週末に実施されている
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スイスではこの夏、水難事故を防ぐためにイタリアで訓練された救助犬が南部のルガーノ湖で活躍している。
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救助犬は7~8月の毎週末、ルガーノ湖で活動に当たっている。特殊ライフジャケットを着用し、一度に最大3人を水から引き上げることができる。スイスでは毎年多数の溺死者が出ており、今年も既に約20人が遊泳中に命を落としている。
ルガーノで最も人気のある遊泳場で行われる準備運動も遊泳客の注目を集めている。遊泳に潜む危険性について遊泳客に注意喚起する狙いがある。
今のところ、スイス国内に救命犬のトレーニング施設は存在しない。この犬たちはミラノのイタリア救助犬学校で訓練され、現在イタリアの多くのビーチに配備されている。同校の創設者であるフェルッチョ・ピレンガ氏によると、犬とその飼い主は出動前に数カ月の集中訓練を受けなければならない。
今回は自治体とルガーノ救命士協会共同の実証事業として配備されたが、来年以降も拡大・本格化させたい考えだ。ルガーノ救命士協会のパトリック・テンポボーノ会長は、「来年は救助犬のための自前のトレーニングセンターを設立するのが目標だ」と話す。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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