The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイスの河川、記録的な水温に

スイスの河川、記録的な水温に
アーレ川でスタンドアップパドルボードを楽しむ人たち Keystone / Anthony Anex

スイスの11の河川観測地点で、観測開始以来の最高水温を記録した。森林火災の危険性が高まり、多くの地域で屋外の火気使用が禁止された。

連邦環境省環境局は26日、アーレ川のトゥーン地域(23.4℃)とベルン地域(23.9℃)でそれぞれ最高水温を記録したと発表した。

同局によると、このほか9地点で最高水温を観測。ゼードルフ付近のロイス川(16.2℃)、リアッツィーノ付近のティチーノ川(23.1℃)、エメンマット付近のエメ川(22.5℃)、アーデルボーデン付近のアレンバッハ川(17.1℃)、ソンツェボーズ付近のスゼ川(19.3℃)、ダボス付近のディッシュマバッハ川(15.7℃)、ラ・レーザ付近のポスキアヴィーノ川(15.4℃)、モリス付近のリンス川(16.5℃)、シャンフ付近のイン川(15.1℃)だった。

同局は、計60カ所の観測所で河川や小川の水温を測定している。湖の水温は、湖から流れる河川で主に観測している。

花火も禁止

環境局は、長期的にはスイスの水温が上昇傾向にあるとみる。また気候変動により、今後数十年間は、さらなる水温の上昇が予想されるという。

スイス中央部オプヴァルデン準州の山間部の牧草地では今週、軍がヘリコプターで家畜用の水を運んだ。熱波と水不足に見舞われる中、軍がこのような支援を求められたのは初めてだ。

このほか国内各地では屋外でのバーベキューや花火、河川や池からの水のくみ上げを禁止する地域が出てきている。一部の自治体では、個人所有のプールへの給水、スプリンクラーの使用、洗車も禁止している。

英語からの翻訳・宇田薫

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部