おすすめの記事 スイスに進出するルーマニア企業 このコンテンツが公開されたのは、 2016/10/24 ルーマニアの起業家ミルセア・トゥドール氏が航空機の機体のスキャナーを生産し組み立てる新工場の建設場所に選んだのは、ベルン州ジュラの町サンティミエだった。スイスフラン高と高い生産コストにもかかわらず、スイスのノウハウは、国際的なハイテク企業を引き寄せる重要な財産となっているからだ。 サンティミエで発祥した有名なスイス時計としては、ロンジン、タグホイヤー、ブランパン、ショパール、ブライトリングといったメーカーがある。人口約5千人のこの小さな町は、ジュラ山脈のシャセラル(標高1607メートル)の麓に位置しており、マイクロテクノロジー、精密加工、マイクロエレクトロニクスといった会社も数多くある。 ルーマニアのトゥドール・スキャン・テク社(Tudor Scan Tech SA) が、サンティミエへの進出を決めたのは、このような豊かな歴史と、世界でも稀なノウハウを持つ環境があるからだ。社長のトゥドール氏は、4500万フラン(約47億1600万円)を投資し、今後5年間で130人以上の雇用を創出する計画だ。 もっと読む スイスに進出するルーマニア企業
おすすめの記事 スイス、銀行危機再燃の可能性は? このコンテンツが公開されたのは、 2016/10/17 25年前に起きたトゥーン貯蓄貸付銀行(SLT)の破綻劇。口座からの払い戻しを求め通帳を手に並ぶ人々の姿は世界中で報道され、結果的には多くの預金者が資産の大部分を失った。今もこういった銀行危機が再燃する可能性はあるのだろうか? 1991年10月、スイス金融当局がベルナー・オーバーラントの地方銀、トゥーン貯蓄貸付銀行(SLT)の営業停止を決定すると、当事者たちの間には大きな衝撃が広がった。その1人でSLTに口座を持っていたクルト・ペーター・シュヴァイツァーさんは、連邦議会議事堂の門衛だった。そのため、同問題について議事堂内で連邦銀行委員会(EBK/CFB)が会見を開いた時には、出席者であるSLT幹部を自ら丁重に迎え入れなければならなかった。「人生における最悪な瞬間だった。必死で自制心を働かせた」と、シュヴァイツァーさんは述べた(ビデオ参照)。 もっと読む スイス、銀行危機再燃の可能性は?
おすすめの記事 スイスの製造業をロボットが救う? このコンテンツが公開されたのは、 2016/10/12 ロボットは産業の空洞化を食い止めるだけでなく、進んでしまった時計の針を戻してくれるかもしれない。スイスの製造業で、ロボットを使って生産ラインをオートメーション(自動化)する動きが加速している。高い人件費を抑え、生産拠点の海外流出を阻止する期待が背景にある。 最近のフラン高で競争力の低下を懸念したスイスの企業は、軒並みコストの安い海外に製造拠点を移した。契機は2015年1月、スイス国立銀行(中銀)が対ユーロ上限を撤廃し、ユーロが暴落したことにある。スイスの輸出業は打撃を受け、特に欧州市場は著しく影響を受けた。 生産拠点の海外流出を食い止め、国内企業が生き残りを図る頼みの綱は、最新のイノベーション技術だ。例えば人間と協働するロボット、生産ラインの欠陥を見つけるセンサー、全稼働部門を統括する高度なソフトウェアなど、それらが建設、組立から物流、発注に至るあらゆる部門で活躍する。 もっと読む スイスの製造業をロボットが救う?
おすすめの記事 化学系廃棄物が捨てられたジュラ州の自治体、その悪夢の終わり このコンテンツが公開されたのは、 2016/10/05 スイス・ジュラ州の自治体ボンフォルには、1961年から15年間にわたり何トンもの有害な化学系廃棄物が捨てられ、国内で最も土壌汚染が進んだ埋立処分場がある。廃棄物が捨てられ始めてから約50年が経った今年、産業廃棄物の除去・土壌浄化作業が完了した。有害廃棄物の処理をめぐり、大手化学メーカーと対峙することになったジュラ州のこの小さな自治体の歴史を振り返った。 もっと読む 化学系廃棄物が捨てられたジュラ州の自治体、その悪夢の終わり
おすすめの記事 スイス公共放送サービスの今後 連邦議会で議論 このコンテンツが公開されたのは、 2016/10/04 スイス公共放送協会に圧力がかかっている。とりわけ右派政党の政治家が同協会の「独占的」な立場を批判。6月に連邦政府が今後の公共放送サービスに関する報告書を公表した際には、国会議員からも批判が起こった。しかし全州議会(上院)は9月26日、この報告書を支持した。 今後の公共放送サービスのあり方をめぐる問題で、政府は質の高い報道を保証するためにも現状を維持していきたい姿勢を示している。しかし、連邦政府が6月に発表した報告書は、上院での批判を逃れることはできなかった。ハネス・ゲルマン議員とヴェルナー・ヒョーズリ議員(共に右派の国民党)は、スイス公共放送協会はテクノロジーの変化に対応しておらず、革新性や将来性があまり感じられないと、報告書の内容を批判。ヒョーズリ議員は、「デジタル化が進む時代に資金難から免れて受信料のみに頼るメディアは、デジタル化の変化に対応できず、競争を乗り越えられない」と主張した。 もっと読む スイス公共放送サービスの今後 連邦議会で議論
おすすめの記事 夏の間、牛を預かるアルプスの「助産師」 このコンテンツが公開されたのは、 2016/09/28 妊娠中や授乳中の牛たち数十頭の世話をする「アルプスの助産師」。具体的にはどんな仕事をするのだろう? 受話器の向こうからはカウベルの音が聞こえる。その電話の相手はクリスチャン・ヘンニーさん。引退した農夫で、夏の間、東部グラウビュンデン州のアルプスの牧草地で牛たちの世話をしている。 取材の問い合わせに対して、「来てもらってかまわないよ。ただし出産で忙しくなければね」とヘンニーさんは答える。牛の出産の手助けは、彼にとって重要な仕事の一つだ。今年は75頭の面倒を見ている。6月半ばにヘンニーさんの元へ牛たちがやってきたときは、その約半数が妊娠していたという。夏の間、高山牧草地で牛の世話をするヘンニーさんには、給料が支払われるほか、宿泊場所も提供される。スイスでは毎年夏になると、動物の世話から土地の手入れ、乳製品づくりを始めとする山の仕事で何千もの雇用が生み出される。その数はグラウビュンデン州だけでも1500だ。 もっと読む 夏の間、牛を預かるアルプスの「助産師」
おすすめの記事 アルプスで牛の「パトロール」 このコンテンツが公開されたのは、 2016/09/28 クリスチャン・ヘンニーさんは夏の間、高山牧草地で牛の世話をしている。 もっと読む アルプスで牛の「パトロール」
おすすめの記事 データ保存に最適、スイスの山奥 このコンテンツが公開されたのは、 2016/09/23 インターネット上の膨大なデータを「物理的に」安全に保存しようと思うなら、最も安全な場所の一つはスイスの山奥かもしれない。(Carlo Pisani, swissinfo.ch) チューリヒから約80キロメートル離れた場所に、スイス最大の軍用防空壕の一つがある。 この防空壕は2011年にデータセンターへとその役割を変え、現在はデルタリス(Deltalis)社が運営している。 ヨーロッパのインターネットバックボーン(主要幹線)の一つに近いため、この防空壕での通信環境はとても良い。回線はミラノとチューリヒをつなぐ高速道路の下を通っている。 もっと読む データ保存に最適、スイスの山奥
おすすめの記事 スイス大統領の国連演説、「健康な国際経済は過激主義への対抗策」 このコンテンツが公開されたのは、 2016/09/22 アマン大統領の第一のメッセージは、「若年層を労働市場に取り込むこと」だった。「とにかく若者を助けることが重要だ。彼らの労働市場に対する展望がポジティブになることだ」。さらにアマン大統領はメンバー国に向けて、「そのためには… もっと読む スイス大統領の国連演説、「健康な国際経済は過激主義への対抗策」
おすすめの記事 中国のネット通販で商品を入手するスイスの消費者、増加の一途 このコンテンツが公開されたのは、 2016/09/19 「何千もの低価格商品があなたの手に。中国のネット通販から直接購入を 」。こんなキャッチフレーズで中国のネット通販が中国の生産者と提携して、スイスに市場を拡大している。スイスの給料で安価な中国製商品が入手できるチャンスに、スイスの消費者の数は増加の一途をたどっている。 もっと読む 中国のネット通販で商品を入手するスイスの消費者、増加の一途