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ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場

鏡を見るバレエダンサー
Keystone-SDA

スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。

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「このコンクールに参加するのは私の夢だった。長年、このコンクールを見てきた。選ばれて本当に嬉しい」。オーストラリアから参加したイヴ・ノエル・ボランジェさん(15)は3日、フランス語圏の通信社Keystone-ATSに喜びを語った。

スイス人写真家の父とニュージーランド人でバレエダンサーの母を持つボランジェさんにとって、コンクール参加は自身のルーツを再確認できる機会でもあるという。「スイスの親戚全員が私の踊りを見に来てくれる」

>熊川哲也さんQ&A 「バレエは普遍的な形式美」

ビデオによる予備審査には445人が応募した。コンクール期間中に予備審査を通過した85人(女子44人、男子41人)から上位20人を選出する。日本からは13人が予備審査を通過した。

入賞者は、奨学金を受け取り希望するバレエ学校かバレエ団で研修できる。

▼日本人初の入賞者、吉田尚美さんが振り返る第6回ローザンヌバレエ(2022年撮影)

正式名称は「Prix de Lausanne(プリ・ド・ローザンヌ)」で、才能豊かな若いバレエダンサーがプロの道に踏み出すことをサポートすることを目的とし、スイス西部のヴォー州ローザンヌで1973年から開催されている。15~19歳未満の若いダンサーを対象にした世界最高の国際コンクールの一つで、若いダンサーの登竜門とも言われる。現在カンパニーとプロとして契約中、または過去にプロ契約を結んだことのあるダンサーは参加できない。

入賞者は奨学金を得て欧米の有名バレエ学校に留学できることから、日本をはじめとするアジア出身の若手ダンサーが多く挑戦している。これまでに吉田都さんや熊川哲也さんなど、世界で活躍するダンサーが入賞した。

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