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磁気学のマジック展、テクノラマ(ウィンタートゥール)で

磁気学なしではリニアモーターカーもできなかった。 Keystone Archive

テクノラマ(ウィンタートゥール)で、磁気学の特別展が開かれている。近代技術への電磁気学の貢献を大人にも子供にも理解してもらおうというこころみだ。

「磁気学がなかったら、人類の楓セは今日あるレベルには到達できなかっただろう。」と語るのはレモ・ベシオ・ディレクター。「クレジットカード、携帯電話、リニアモーターカー、その他あらゆる電気製品を考えてごらんなさい。磁気がなかったら発電機もラジオ周波もレーダーもない。磁気なしで総ンできる技術は、ほとんどありません。」。古代ギリシャ人は鉄を引き寄せる力を持つ石があることを知っていた。が、19世紀、英国の物理学者・化学者マイケル・ファラデーの研究までは、電磁気学の無限の可能性に人類は気付いていなかった。

電磁気学展では、物質が磁気を帯びる過程、気温が磁石に及ぼす影響、電流と磁場の関係などを見ることができる。また、1つの磁石が破壊された時、それぞれの小片の破壊された面の1つにN極が垂、その対極にS極が垂るため、各小片は独自のN極とS極を持った磁石となることを見せる展示物もある。どんなに小さく破壊しようとも、何度破壊しようとも、1つの極だけを取り出すことはできない。単極(monopole)の総ンは、物理学者達の論争中の問題だ。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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