大盛況!スイス航空倒産セール
今年4月1日、71年の歴史を終えたスイス航空の備品等の一掃セールが17日からチューリッヒ郊外のバッサースドルフで始まった。
スイス航空は負債125億スイスフランを抱えて倒産したが、倒産セール初日には大勢のスイスの象徴・国営航空ファンが朝早くから押し寄せた。
破格値のついたファースクラス用の高級シャンパンやワイン、整備員用ジャケット(1着65スイスフラン)、寝袋160スイスフラン、緊急時のしおり(1枚1スイスフラン)など、懐かしいスイス航空ブランドの品々が、17日から始まった倒産セールに並んだ。同社倒産作業部会のペーター・シュナイター氏は「スイス航空の歴史的価値を少し考慮してに値を付けた。が、ここでの収益は全てスイス航空の債権者に行くので、セールのお客さんと同様これら債権者の事も考慮しなければならなかった。」という。「ここに並んだ商品の一部は、投資的価値がある。高品質の物が多く、新品もたくさんある。だから、お買得品といってよいと思う。」とシュナイター氏は述べた。
カートに品物を詰め込む1人は、「以前スイス航空で働いていたから、懐かしくて来ました。」とswissinfoに語った。また、訓練期間が終了したばかりのフライトアテンダントは「私はいつもスイス航空で飛びたいと思っていたが、もちろんもう、それはかなわない。だから、決して安くはないが、ここで買い物でもしていくらかでも約に立ちたい。」と語った。
大勢の人でごった返す入口に立ち、フィリポ・ベック管財人は「倒産セールは予想以上の大盛況だ。2、3百万スイスフランの収益を期待できるが、債権者からの請求は4億スイスフラン以上。」と前途多難な旨を語った。
倒産セールで売却される品は陶器の皿72万枚、ナイフ・フォーク・スプーン等196万本、グラス38万個、ミニチュア・ドリンクボトル16万本などで、2週間ほど続けられる予定。
17日から倒産したスイス航空の備品一掃セールがチューリッヒ郊外バッサースドルフで始まる。
売却されるのは高級シャンパンやワイン、整備員用ジャケット、寝袋160スイスフラン、緊急時のしおり、テーブルウェアー、陶器皿、ミニドリンクなど。
スイス航空は今年4月1日、90年代の事業拡大の失敗に昨年米同時多発テロ後の航空機離れが重なり、負債125億スイスフランで倒産。
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