三角形のスイスチョコ「トブラローネ」、純国産から方針転換
これまで全て国内で生産されていたスイス発の三角形チョコレート「トブラローネ」が、来年末から製造の一部をスロバキアの工場に移すことになった。
このコンテンツは 2022/06/23 14:20
スイス公共放送ラジオ(SRF)によると、親会社の食品・飲料大手モンデリーズ・インターナショナルが同計画を認めた。
スロバキアの首都ブラチスラバにあるモンデリーズの工場では、既に「ミルカ(Milka)」や「スシャール(Suchard)」といったスイスにゆかりのあるチョコレートを製造している。
トブラローネは100年以上前からスイスの首都ベルンの工場で生産されていた。工場のスタッフには既に周知したという。
ただ同社は同工場が今後も重要な生産拠点であり続ける、と強調。現在は工場の増強を計画中で、チョコレートペーストと柔らかいキャンデー「ヌガー」の生産能力を増やすという。
スイスのアイデンティティ
トブラローネは、テオドール・トブラーとエミール・バウマンが考案。1908年から生産されている。名前は、共同発明者の名前「トブラー」と、イタリア語でハチミツとアーモンドのヌガーを意味する「トローネ」を組み合わせた。1970年以降、スイスの名峰マッターホルンが実際にパッケージに描かれ、スイスらしさがより明確になった。
1985年、ベルンの別の地区から製造拠点を現在の場所へ移した。現在、トブラローネは、米シカゴに本社を置くモンデリーズ・インターナショナルが所有している。
英語からの翻訳:宇田薫

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