© Keystone / Gaetan Bally
スイス連邦政府の公務員は1日から、通勤中に電車の中で電子メールに対応したり、電話をかけたり、議事録を読んだりした時間を勤務時間にカウントできるようになった。
このコンテンツが公開されたのは、
ドイツ語圏の日曜紙ゾンタ―クス・ツァイトゥングによると、連邦政府の労働形態の在り方を定めた指令の改正に伴う措置。ただし直属の上司からの承認が必要だという。
これまで、こうしたケースが認められるのはあくまでも特例だった。
連邦人事局の担当者は同紙に対し、現在3万8千人いる公務員のうち、どれくらいの人数が現在、通勤中の「勤務」を認められているのか、また何人が新しい規則を利用するかはわからないとした。
ザンクト・ガレン大学のトマス・ガイザー教授(労働法)は、オフィス外でメールを読むことは法的に勤務時間としてカウントされるべきだと指摘する。
ガイザー教授はスイス公共放送(SRF)に「自由時間に仕事の電話やメールをするのは仕事であり、余暇ではない」と語った。
この変更は、4つの連邦職員組合が昨年出した要求に伴うもの。またデジタル化により民間・公共の両部門で、より柔軟な仕事の取り決めが可能になったことも背景にある。
連邦統計局によると、スイスでは2017年、10人中9人(合計400万人)が何らかの手段を使って通勤しており、その3分の1近くが公共交通機関だった。通勤時間は平均30分だった。
おすすめの記事
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
おすすめの記事
スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。
もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
おすすめの記事
欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
このコンテンツが公開されたのは、
欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。
もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
続きを読む
おすすめの記事
スイス人も通勤ストレス?通勤の実態
このコンテンツが公開されたのは、
過去数十年の間に急速に増加したスイスの通勤者数。スイス人もまた、日々の通勤にストレスを感じています。下のボックスの「あなたの通勤ルート」にスイス国内の通勤ルートを入力後「いってらっしゃい!」をクリックするか、そのまま「通勤していない」をクリックして、スイスの通勤の実態を見てみましょう!
もっと読む スイス人も通勤ストレス?通勤の実態
おすすめの記事
レマン・エクスプレスが15日開通
このコンテンツが公開されたのは、
フランスースイス国境にまたがる新しい地域急行鉄道網「レマン・エクスプレス」の開通式が12日、開かれた。スイスのシモネッタ・ソマルーガ連邦運輸相は、国境を越えた鉄道網がスイスとフランス間の輸送に革命をもたらすだろうと語った。正式な開通は15日。
もっと読む レマン・エクスプレスが15日開通
おすすめの記事
スイス人 列車移動は欧州一
このコンテンツが公開されたのは、
ユーロスタット(欧州統計局)によると、スイス人は昨年、1人当たりで平均71回列車に乗り、鉄道で2398キロメートル移動した。1人当たりの移動距離では欧州トップだ。
もっと読む スイス人 列車移動は欧州一
おすすめの記事
スイス鉄道、遅延増加に緊急対策
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB/CFF)の遅延が原因で時間通り目的地に到着できていない利用者は1日平均12万5千人に上り、多い日は30万人にまで膨れ上がる。SBBはこの問題を重く受け止め「さらなる取り組みが必要である」とし、緊急対策に乗り出した。
もっと読む スイス鉄道、遅延増加に緊急対策
おすすめの記事
越境労働者がスイス人から職を奪っているわけではない?
このコンテンツが公開されたのは、
隣国から国境を越えてスイスに働きに来る労働者が、スイス人から職を奪っているわけではないし、むしろスイスの労働市場にメリットをもたらしている―。何かと否定的な見方をされる越境労働者について、スイス人の経済学者たちがこんな研究結果を発表した。
もっと読む 越境労働者がスイス人から職を奪っているわけではない?
おすすめの記事
外国からスイスに通勤する越境労働者、過去最多
このコンテンツが公開されたのは、
隣国から国境を越えてスイス国内に毎日通勤する越境労働者の数は今年、32万5千人と過去最多を記録した。特にイタリア語圏ティチーノ州とフランス語圏ジュネーブ州での増加が顕著だ。
もっと読む 外国からスイスに通勤する越境労働者、過去最多
おすすめの記事
スイス鉄道、「時間通りで安全」は本当?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は欧州の旅客輸送で最も効率的な鉄道とされる。だが不満の声がないわけではなく、いつまで高評価が続くかは分からない。
もっと読む スイス鉄道、「時間通りで安全」は本当?
おすすめの記事
スイスの鉄道駅、全面禁煙へ
このコンテンツが公開されたのは、
世の中には愛煙家もいれば、嫌煙家もいる。スイスでは15歳以上の喫煙率は27.1%。15~24歳に限ると31.7%と、喫煙はさらに一般的だ。
もっと読む スイスの鉄道駅、全面禁煙へ
おすすめの記事
交通
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは、電車やバス、路面電車が全土を広く網羅し、車がなくてもスイスを回ることが出来る。
もっと読む 交通
おすすめの記事
スイスの鉄道、国内の一部駅で構内禁煙を試行
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は1日から一部の主要駅で、構内の禁煙を試験的に始めた。期間は1年間。SBBは将来的に、全ての駅を禁煙にする計画を進めている。
もっと読む スイスの鉄道、国内の一部駅で構内禁煙を試行
おすすめの記事
物価の高いスイス 節約術教えます
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは物価が高い。それは周知の事実だ。でも、バーゲンなどを利用すればお得に買い物ができる。スイスで出費を抑えるにはどうしたらいい?スイスインフォが読者から寄せられた、とっておきのヒントを紹介する。
もっと読む 物価の高いスイス 節約術教えます
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。