スイス郵便は新型コロナウイルスの感染対策に苦戦している企業を後方支援する姿勢を示すため、小包の郵送料は据え置く方針だ
© Keystone / Christian Beutler
スイス郵便は26日、国内宛てで翌営業日に配達される優先郵便(Aメール)の送料を0.10フラン(約12円)引き上げ1.10フランに、最大3営業日かかる普通郵便(Bメール)を0.05フラン引き上げ0.90フランにすると発表した。新料金は2022年1月に発効する。
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営業制限など新型コロナウイルスの感染対策に苦戦している企業を後方支援する姿勢を示すため、小包の郵送料は据え置く。スイス郵便は国有企業。
スイス郵便のロベルト・チリーロ最高経営責任者(CEO)は、値上げにより郵便の基本サービスを長く維持するための資金を確実に確保できると述べた。また過去18年間で郵送コストが大幅に上がったと説明。配達される手紙が減る一方で、世帯数の増加に伴い個人の郵便受けが増えた点や賃金の上昇などを例に挙げた。
購買力で均すと、値上げしてもこれまで通り欧州で最も低い価格帯に属する。
小包は好調
同日発表された2021年1~6月期の決算では、純利益が前年比で2億1700フラン増えた。コロナ下でオンラインショッピングの人気が根強く、小包の配達が増加。前年同期の9千万個を大きく上回る1億500万個の小包を配送した。新聞や広告の郵送や国際郵便も増えた。手紙は0.9%減少した。
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