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UBS、世界で4千人の雇用削減 7~9月期

UBSのセルジオ・エルモッティCEO
UBSはクレディ・スイスとの統合により、約6年ぶりとなる四半期赤字を計上した © Keystone / Ennio Leanza

スイスの銀行UBSは、クレディ・スイス(CS)との統合計画の一環として、7~9月期だけで世界の従業員約4000人を解雇した。

UBS(本店・チューリヒ)は7日の四半期決算発表で、数十億ドル規模のコストを削減したと報告した。スイス政府の仲介した統合を受けて決めた自主計画を上回るペースだという。

2022年末時点の2行の従業員の合算と比較すると、外部委託やコンサルタントも含めてこれまでに1万3千人の人員が削減された。

UBSは2023年6月末時点での雇用数をフルタイム換算で11万9100人としていたが、9月末時点では11万5981人に減ったという。

約6年ぶり赤字

CSとの統合が重荷となり、UBSグループとして約6年ぶりの四半期赤字を計上した。

統合関連費用総額20億ドルを含めると、7~9月期の純損失は7億8500万ドル(約1180億円)に膨らんだ。

UBSのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)はこの数十年で最大規模となる銀行合併の道筋を描くため、100億ドル以上のコストを削減する方針だ。

エルモッティ氏は7日の声明で、「我々はさらに強力で安全なUBSを構築する。将来を楽観視している」と述べた。

主力のウェルスマネジメント部門の税引前利益は10億1000万ドルと、予想を下回った。同部門では純新規顧客資金が220億ドルに達し、CSでは1年半ぶりに差し引きプラスに転じた。資産運用部門の利益も予想を下回った。

2024年2月に公表する2023年度通期決算とほぼ同時に、3年間の成長戦略の概要と自社株買いプログラムの最新情報を発表する方針を明らかにした。

英語からの翻訳:ムートゥ朋子

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