仮想空間でスイスのカルチャー発信

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、これまでにほぼ全ての文化イベントがバーチャルな世界へと移行した。しかしロカルノ国際映画祭などの巨大イベントは、オンラインでコンテンツを公開する以外でも人々の注目を集める方法を模索している。

このコンテンツは 2020/05/27 12:30

美術館、アートギャラリー、劇場、音楽・映画祭、そして映画館までもが、ショーやコレクション、プレミア作品をオンラインで公開するようになった。

この新しい鑑賞方法によって、これまであった垣根が取り払われた可能性がある。直接的な体験やコンタクト、コレクティブな体験はもちろん欠けているが、ソファの上で世界中の美術館を訪れることができるようになったからだ。

スイスの一部の美術館は、来月8日のロックダウン緩和第3弾で再開する予定だ。しかし一般市民はまだ、パンデミック前の生活へ戻ることに少し懐疑的だ。チューリヒで毎年開催される舞台芸術祭「チューリヒ・シアター・スペクタクル」など、初秋に予定されていた複数公演も含め、何十もの野外音楽イベントや夏祭りが全て中止となった。これまでのところ、元のスケジュールを維持している唯一の主要イベントは、9月24日開幕予定のチューリヒ国際映画祭だ。しかし今はまだ、来月のことを予測するにも時期が早過ぎる。

仮想空間でのカルチャー発信が誰の目にも最適な解決策として利用されつつある一方、ロカルノ国際映画祭はこのほど、オリジナルの代替案を発表した。主催者は、中止となった今年の映画祭を補償する他の方法を検討しつつも、短編映画コンペティション部門(Pardo di Domani)のオンラインストリーミング配信を既に発表している。

新しいのは、インディペンデント映画支援が目的の「The Films After Tomorrow」だ。新型コロナによるパンデミックで制作が中断した作品が対象で、スイス国内・国外から各10作品が出品され、2作品が受賞する。受賞者が「作品を完成させ、ターゲット層の観客へ届ける」ことができるよう、7万フランの賞金(約780万円)が贈られる。

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