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青銅器時代にも胎児の姿勢で埋葬 スイス・ヴァレー州で遺跡発見

Excavation site
ヴァレー州シオン近くの山村サヴィエーズで、青銅器時代の墓18基が発掘された Valais cantonal chancellery/Jmg

スイス南西部ヴァレー州のシオン近郊の山村サヴィエーズで、青銅器時代初期の埋葬地が発見された。

ヴァレー州の9日の発表外部リンクによると、少なくとも18基の墓が見つかり、紀元前2000年ごろに作られた石造りの棺のような箱に、人骨や埋葬品が入っていた。アパートの土台を掘る作業中に工員が発見した。

スイスの同じ地域ではこれまでにも青銅器時代の考古資料が出土しているが、青銅器時代初期の埋葬地を分析したのは今回が初めてだという。

専門家によると、新石器時代だけではなく、青銅器時代にも死体が胎児の姿勢で埋葬されていたことがこの発見で明らかになった。

胎児の姿勢は、死者の魂が安らかに眠れる埋葬方法だとされている。生殖の崇拝を反映しており、生まれ変わりへの願望を映した埋葬方法との説もある。

英語からの翻訳:ムートゥ朋子


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