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イスラエル新興企業、スイスで培養肉の販売を申請 欧州初

培養肉の開発風景
培養肉の開発は、イスラエルのアレフ・ファームズだけでなくスイスの新興企業ミライ・フーズも進めている Awp/keystone/gaetan Bally

イスラエルの新興企業がスイスで培養肉の販売許可を申請した。承認されれば欧州初となる。

イスラエルの新興企業アレフ・ファームズ(Aleph Farms)は26日、スイス連邦内務省食品安全・獣医局(FSVO)に申請したと発表外部リンクした。

2019年に同社に出資したスイスの小売最大手ミグロ外部リンクと協力し、「Aleph Cuts」のブランド名で「世界初の培養牛ステーキ」を販売する。

アレフは「食料システムにおける持続可能性、食料安全保障、動物福祉を改善する高品質の動物製品を培養」する「細胞農業会社」だ。俳優のレオナルド・ディカプリオさんも出資する会社として知られる。

培養肉は組織工学を用い、動物細胞を試験管で培養して生産する。生きた動物を飼育・屠殺する必要がない。

スイス当局が申請を承認すれば、欧州で初めて培養肉が流通に乗ることになる。ミグロの広報は、当面は高級レストランでしか提供されず、スーパーマーケットで市販されるのは早くとも2030年になると述べた。

アジアや米国でも販売を申請済みだという。スイス食品安全局は、認可手続きには少なくとも数カ月かかると述べた。

英語からの翻訳:ムートゥ朋子


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