ドイツで先月起きた大規模な洪水の被災地に、死体の捜索を専門とするスイスの救助犬チームが派遣された。
このコンテンツが公開されたのは、
救助犬チームは先月31日、同半ばに洪水で多数の死者・行方不明者が出たドイツ西部のデルナウ村に向け出発した。スイスの救助犬協会レドッグ(REDOG)外部リンクは、ドイツの救助犬チームと協力して行方不明者を捜索すると述べた。
レドッグの捜索チームリーダーのリンダ・ホルニスベルガー氏は「その場にいて、行方不明者の親類を支援することが大切だ」と語った。レドッグは声明で「目標は犠牲者の遺体を発見し、その家族が愛する人に別れを告げられるようにすることだ」と述べた。
派遣団は犬4匹とそれぞれの調教師4人、ロジスティクスの専門家2人から成る。ドイツが悪天候に見舞われて以来、待機していた。広報のダグマー・ヴルツバッハー氏によると、派遣団は数日にわたって任務に当たる。遺体の捜索犬は地震や地滑り、建物の倒壊などの自然災害の後に活躍する。
レドッグは赤十字の救援組織でもあり、寄付金や独自の基金で賄っている。
おすすめの記事
おすすめの記事
地震大国日本で、災害救助犬が十分に活躍できない不思議
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのボランティア組織・救助犬協会レドックと日本のNPO法人災害救助犬ネットワークは7月、日本国内の救助犬ネットワークの整備促進を図る協定を結んだ。DRDNはこの協定をきっかけに、地震大国でありながらも災害救助犬が十分に活躍できていない日本の現状打破を目指す。
もっと読む 地震大国日本で、災害救助犬が十分に活躍できない不思議
おすすめの記事
スイス北東部でオーロラ観測
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北東部のゼンティス山頂で6日未明、オーロラが観測された。
もっと読む スイス北東部でオーロラ観測
おすすめの記事
ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスアーミーナイフの製造で知られるビクトリノックス社は、世界で広まるナイフ規制強化の波に対応するため、刃のないモデルの開発に取り組んでいる。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)がスイス紙のインタビューで明かした。
もっと読む ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
おすすめの記事
スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。
もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
おすすめの記事
「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。
もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
おすすめの記事
スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。
もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
おすすめの記事
製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大手製薬ノバルティスは22日、2025年で任期満了となるヨルク・ラインハルト取締役会長の後任に、ジョバンニ・カフォリオ氏を選出すると発表した。
もっと読む 製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
おすすめの記事
スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
このコンテンツが公開されたのは、
エジプト考古省は21日、約30年前に盗まれ国外に流出したラムセス2世像の頭部破片が同国に到着したと発表した。
もっと読む スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
おすすめの記事
スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)は17日、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を追及する主要7カ国(G7)の国際作業部会には参加しないことを決めた。
もっと読む スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
おすすめの記事
米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
このコンテンツが公開されたのは、
米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。
もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
おすすめの記事
チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒの春祭り「セクセロイテン」が15日開かれた。巨大な「雪男」を燃やして夏の天気を占う恒例行事は強風により中止となった。
もっと読む チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
続きを読む
おすすめの記事
救助犬バリー、死後200年も人気なのはなぜ?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスには伝説の犬がいる。40人の命を救ったとされるセントバーナード犬、バリーだ。凍死寸前の人を背中に乗せて、安全な場所まで運んだこともあるというこの犬が死んだのは今からちょうど200年前。なぜこの犬はいまだ世界中で人気なのだろうか?バリーにまつわる様々な伝説の中で、真実を探った。
もっと読む 救助犬バリー、死後200年も人気なのはなぜ?
おすすめの記事
スイスの災害救助犬、国外派遣は減少 協力体制構築に尽力
このコンテンツが公開されたのは、
ボランティア組織・災害救助犬協会レドッグ(REDOG外部リンク)のリンダ・ホルニスベルガーさん(58歳・獣医)が初めて救助犬を連れてスイスから被災地に向かったのは1991年のことだ。コスタリカで大地震が発生し、救助犬と力…
もっと読む スイスの災害救助犬、国外派遣は減少 協力体制構築に尽力
おすすめの記事
スイスアルプス 雪崩救助犬ウーピーの1日
このコンテンツが公開されたのは、
良質なスキーリゾートで知られるダボス・クロスタース地方で、スキーエリアの救助活動と安全監視の仕事をするヴァリ・マイヤーさん。相棒の雪崩救助犬ウーピーを肩に乗せ、今日もゲレンデに繰り出す。今日はウーピーが雪に埋まったダミー人形を探し出す大事な訓練の日だ。
もっと読む スイスアルプス 雪崩救助犬ウーピーの1日
おすすめの記事
世界の緊急時に備える人道支援の「常備軍」
このコンテンツが公開されたのは、
水や建築の専門家、交渉のスペシャリストなど、スイスには緊急時や自然災害時に世界中に派遣できるスタッフが700人待機している。連邦外務省開発協力局の下で人道支援を行う特別機関「スイス人道援助団」では、いったい誰がどのような活動をしているのだろう?
もっと読む 世界の緊急時に備える人道支援の「常備軍」
おすすめの記事
「夏のない年」から「世紀の嵐」まで スイスの自然災害
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはとりわけ地球温暖化の影響を受けている。気温の上昇とともに、地滑りや洪水などの自然災害リスクも高まっている。これまでにスイスを襲った大規模な災害のいくつかを写真で振り返る。
もっと読む 「夏のない年」から「世紀の嵐」まで スイスの自然災害
おすすめの記事
スイスの自然災害 ハザードマップで人命を守れ
このコンテンツが公開されたのは、
30代の女性2人の住宅があった斜面上の方には、壁が立っていた。だが、大雨で地盤が緩み、壁は泥や岩、がれきとともに斜面を滑り落ち、住宅を直撃した。この土砂崩れが起こる2週間前にも、同じ州の別の地域で土砂崩れが発生し、母と子…
もっと読む スイスの自然災害 ハザードマップで人命を守れ
おすすめの記事
氷河湖の決壊洪水 を「溝」で予防 スイス
このコンテンツが公開されたのは、
氷河が削った窪地にできる湖、氷河湖。夏に氷河が溶け水量が増えると、洪水となって谷の住民に危険をもたらす。洪水リスクを回避するために、氷河の表面に溝を掘る予防策が施された。
もっと読む 氷河湖の決壊洪水 を「溝」で予防 スイス
おすすめの記事
1868年の大洪水から150年 自然災害が変えたスイスの姿
このコンテンツが公開されたのは、
150年前、スイスで湖と川が氾濫し、洪水が国土の大部分を襲った。この大災害は国に大きな被害と犠牲者をもたらし、連邦政府の政治や社会にも大きな変化を与えた。
もっと読む 1868年の大洪水から150年 自然災害が変えたスイスの姿
おすすめの記事
「災害リスクの考え方を包括的に」 国連防災担当の水鳥氏
このコンテンツが公開されたのは、
東日本大震災が起きて9年。この大災害から得た教訓を「仙台防災枠組み」に活かして防災・減災のための国家の対応力向上を呼びかけ、大惨事の記憶を風化させないように努める国連防災機関(UNDRR)トップである国連事務総長特別代表水鳥真美氏に防災対策の現状や問題点を聞いた。
もっと読む 「災害リスクの考え方を包括的に」 国連防災担当の水鳥氏
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。