The Swiss voice in the world since 1935

スイス最後の公衆電話ボックスにお別れ

Phone boxes
ローザンヌの電話ボックス(2017年撮影)。電話ボックスの役目を終え、古本の交換場所に生まれ変わった Keystone

スイス北部バーデンにある国内最後の公衆電話ボックスが、28日撤去された。今後はベルン市内の博物館で展示される。

かつての通信技術を支えた電話ボックスの時代が終わりを迎えている。以前は街角の至る所にあり、たくさんの愛、涙、そしてたわいもない話を相手に届けた。

通信大手スイスコムは、電話ボックスがベルンの通信博物館外部リンクに展示されることを歓迎。この節目を心にとどめておきたいと述べた。

フランス語圏最後の電話ボックスはジュネーブ湖畔に置かれたもので、10月31日に撤去された。

電話ボックスの歴史

最初の電話ボックスは1881年、チューリヒのフラウミュンスター郵便局に設置された。 1995年にその数はピークを迎え、村や都市で5万8千個を数えた。

1990年代終わりごろから携帯電話が主流になると、電話ボックスは衰退。2004~2016年の間に、電話ボックスを利用した通話数は95%減少した。

2018年、スイスコムは自社の基本サービスの一環として電話ボックスを運営する法的義務が除外された。その時点でボックスの90%は撤去済みだった。

それ以来、ボックスの数は減少を続けた。だがオープンスペースのオフィスでの「待避所」、古本の交換場所、喫煙所など、別の用途に活用されている。庭にボックスを1つ入れると、3500フラン(約38万5千円)と運搬費がかかる。

ニュース

バーゼルの路面電車

おすすめの記事

バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

このコンテンツが公開されたのは、 5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。

もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
大阪・関西万博

おすすめの記事

スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール

このコンテンツが公開されたのは、 日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。

もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
クラウス・シュワブ氏

おすすめの記事

WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任

このコンテンツが公開されたのは、 世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。

もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
コーデリア・ベール

おすすめの記事

TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出

このコンテンツが公開されたのは、 米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。

もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
卵の棚

おすすめの記事

ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス小売大手のミグロ(Migros)は14日、アッペンツェル・アウサーローデン準州ヘリザウにある1店舗を年中無休化すると発表した。

もっと読む ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部