おすすめの記事 戦争のない戦争 このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/11 スイス人写真家マインラッド・シャーデさんは、戦争の前後に争いのあった場所周辺へと向かい、その傷跡を記録した。新しく出版された写真集「Krieg ohne Krieg(戦争のない戦争)」の作品は現在、ヴィンタートゥールにあるスイス写真基金の展覧会でも公開中だ。 戦争は土地に爪痕を残し、人々の心に傷を残し、その傷は後世に語り継がれていく。その記憶の多くはあいまいだが、そこにシャーデさんが探し求めるものがある。戦地へ行かない戦争写真家。シャーデさんは自身をそう名乗る。 2003年からシャーデさんはソビエト崩壊後に独立した国々の、戦争と平和の間で揺れるもろく壊れやすい日常生活を記録し続けた。チェチェン共和国の破壊された建物、イングーシ共和国で暮らす故郷を追われた人々、カザフスタンの核実験がもたらした被害、そしてナゴルノ・カラバフでの境界線をめぐる対立や、ロシアとウクライナでの追悼式やパレードを写真に収めた。 少なくとも最後の2作品を鑑賞する頃には、この写真集のテーマが現在でも重要性を帯びているとわかる。人物、道路、風景の写真は「対」になっていたり、連続して並べられたりしている。そうすることで未解決の争いがもたらす影響がはっきりと浮き上がる。 シャーデさんは、「もう写真が大きな影響力を持っているとは思っていない。だが、ずいぶん前に終わったと言われていても、そこにはまだ戦争の影響があり続けていること。またいかにして、人々がすぐに再び戦争状態に陥ってしまえるかということ。これらのことを、私の写真を見た人々が気づいてくれれば、それで十分だ」とインタビューに答えている。 (写真・Meinrad Schade 文・Thomas Kern、swissinfo.ch) もっと読む 戦争のない戦争
おすすめの記事 文化 スイス人研究者の日本講演 「日本人のハイジへの愛に感動」 このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/10 雄大なアルプスを舞台に繰り広げられる一人の少女の物語「ハイジ」。このスイスの神話に初めて多角的に光を当て、学術的な本を執筆したスイス人研究者ジャン・ミシェル・ヴィスメール氏は、3月に日本へ招かれてハイジをテーマとする国際シンポジウムで講演を終えた。そして日本人のハイジへの愛や真摯な探究心に心を打たれたと語る。 もっと読む スイス人研究者の日本講演 「日本人のハイジへの愛に感動」
おすすめの記事 文化 スイスの切り絵、21世紀は斬新なモチーフで このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/09 スイスでは17世紀以降、様々な形の切り絵が作られてきた。祈りを込めた宗教的なイメージから、上流階級に人気だったシルエットなど多種多様だ。そんなスイスの伝統的な切り絵の父は、ヨハン・ヤコブ・ハウスヴィルト(1809~18… もっと読む スイスの切り絵、21世紀は斬新なモチーフで
おすすめの記事 人口動態 美容と健康にポールダンスを このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/09 20年余り前に私はスイス国ジュラ州の住民となった。当時に比べれば日本人在住者はかなり増えているとは言うものの、他州に比べれば格段に少ない。そのような州だからこそ、日本関係のイベントは、同胞との出会いの場として貴重な機会である。 もっと読む 美容と健康にポールダンスを
おすすめの記事 人口動態 スイス人冒険家、北極圏横断に挑戦 その訓練や準備は? このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/07 胴部にクライミング用ハーネスを装着したウルリッヒさんが、インターラーケンにそびえる山を駆け上がっていく。ハーネスにロープで結びつけられた車のタイヤが、岩にぶつかって背後で跳ねる。ウルリッヒさんは2006年に北極圏踏破を… もっと読む スイス人冒険家、北極圏横断に挑戦 その訓練や準備は?
おすすめの記事 人口動態 スイスで一番ハンサムなウサギはどれ? このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/04 こうしたイースターに先立つ2月、スイスでウサギを飼う人たちが待ちわびる日がある。それはスイスで一番ハンサムなウサギを選ぶ大会「メイル・ラビット・ショー」。いわば、「ミス・スイス」ならず「ミスター・スイス」を選ぶような大会… もっと読む スイスで一番ハンサムなウサギはどれ?
おすすめの記事 文化 坂本龍一さんの一日もキリンの一日も、ストライプの絵に このコンテンツが公開されたのは、 2015/04/01 人間だけではなく、キリンなど生物の一日の行動をきれいな色のストライプに転換した絵の展覧会「Life Stripe」が3月27日~4月10日、スイス・ベルンの日本大使館文化センターで開催されている。中には、音楽家の坂本龍一さんの「一日」もある。「観客は絵を見て、泣いたり笑ったり感心したり。でも、誰もがたくさんのエネルギーをもらったと言ってくれる。それが創作を続ける力になる」と制作者の1人山田春奈さんは言う。今回、スイス人94人の「一日」も展示された。 もっと読む 坂本龍一さんの一日もキリンの一日も、ストライプの絵に
おすすめの記事 人口動態 スイスの脱原発運動 デモの権利をめぐり当事者間で争い このコンテンツが公開されたのは、 2015/03/30 反原発派はデモを行うことで原発の危険性を訴え、特にスイス北部にあるベツナウ原発の稼働停止を求めている。同原発の1号機は1969年、2号機は71年から稼働を続けており、世界最古の原発に数えられる。 数十人のデモ参加者は福島… もっと読む スイスの脱原発運動 デモの権利をめぐり当事者間で争い