
スイス、ロシア・ウクライナ首脳会談の「準備は万全」

スイス連邦政府のイグナツィオ・カシス外相は19日、ウクライナ情勢を巡る和平交渉について、スイスはロシアとウクライナの首脳会談を開催する「準備は万全」と述べた。

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カシス氏はベルンで行われたイタリアのアントニオ・タヤーニ外相との共同会見で、「この首脳会談の開催を200%確信している。私たちは長い間、この件について議論してきた」と述べた。また、スイスが協力可能なことを、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相にすでに複数回にわたって伝えたと説明した。
カシス氏は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とイタリアのジョルジャ・メローニ首相に対し、スイスへの信頼を示したことに感謝の意も表した。マクロン氏は18日、欧州をはじめとする各国首脳らとの会談後、ウクライナ和平交渉の候補地としてスイス・ジュネーブを挙げていた。
国際刑事裁判所(ICC)は、ウクライナにおける戦争犯罪の容疑でロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し逮捕状を出している。中立国スイスもICCの法的根拠となるローマ規程に署名しているため、プーチン氏がスイスを訪問した場合、原則としてスイスは逮捕する義務を負うことになる。しかしカシス氏は、プーチン氏が和平会議に出席する場合、スイスは「免責」を認めると述べた。
仏・英語からの翻訳・編集:大野瑠衣子

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