スイスのスキーリゾートで運行中のゴンドラが地面に落下、中にいた女性1人が死亡
スイス中部のスキーリゾート、エンゲルベルクで18日、運行中のゴンドラ1基が地面に落下し、乗っていた61歳の女性が死亡した。詳しい事故原因は捜査中だが、同地域ではこの日、強風が報告されていた。
この記事は、2026年3月18日に配信された内容を更新・加筆しています。
日刊紙Blickオンライン版で配信された動画には、ゴンドラが雪に覆われた急斜面を転げ落ちる様子が映っている。
地元ニトヴァルデン準州の州警察によると、18日午前11時半ごろ、運行中のゴンドラ1基がワイヤーロープから外れ、地面に落下。斜面を転げ落ちた。乗客は1人だけで、この事故により死亡した。
死亡したのはこの地域に住む61歳の女性。警察が詳しい事故原因を調べている。
人気スキーリゾート
エンゲルベルク・ティトリスはスイス中部最大のスキーリゾート。標高1000~3000mに82kmの整備されたコースを持つ。
ゴンドラ運行会社のノルベルト・パット社長は報道陣に対し「全く予期せぬ」事故だったとし、社としてこのような事故が起こったことに衝撃を受けていると述べた。
パット氏は記者団に対し、山岳鉄道やリフト運行会社にとって安全は最も重要な要素であり、それゆえに今回の事故発生は非常に深刻だと述べた。犠牲者遺族に哀悼の意を表し、「早急に事実関係を明らかにしたい」と語った。
パット氏によると、ゴンドラの運行再開時期はスイス事故調査委員会が決定する。
200人が避難
スキーリゾートの公式サイトによると、ゴンドラの定員は8人。
事故後、ゴンドラの運行が停止したため、他の40基のゴンドラから100~200人が安全な場所へ避難したとみられる。
直近の点検は昨年9月に行われた。ゴンドラリフトは6カ月ごとに点検を受けなければならない。
強風
18日は強風のため、周辺のスキーリフトの多くが運休していた。スイス連邦気象台(MeteoSwiss)は、「中程度の危険」を示すレベル2の強風警報を発令していた。
風速が時速40kmに達するとリフトの警報が作動し、時速60kmでは運行を停止しなければならない。18日の風速の具体的な程度や警報が作動したかどうかは不明だ。
スキーリフトの事故はまれ
スイスではスキーリフトの事故はまれだ。最大の犠牲者を出したのは1972年7月12日の事故で、南部ヴァレー(ヴァリス)州ベッテン・ベットマーアルプ間を運行していたケーブルカーの牽引ケーブルが切れ、谷底へと猛スピードで転落。ケーブルカーは谷底に衝突し、13人が死亡した。
事故後、ケーブルカーの安全性に対する信頼は大きく低下した。その結果、規制が強化され、点検の頻度も増えた。
山岳国スイスは長いケーブルカーの歴史を持つ。最初のケーブルカーは1866年に開業した。連邦交通局(FOT)のウェブサイトによると、現在約2400の施設が稼働している。そのうち約650件はFOTが管轄する。州の許可を受けた施設の監督・検査は、ケーブルカー・スキーリフト州間協定機関(IKSS)が担当する。
IKSSは2024年の年次報告書で、インシデント(事故が起こる一歩手前の事案)や事故の件数が前年比で大幅に減少したと発表した。IKSSの検査機関によると、2024年には65件のインシデント・事故が発生し、20人が負傷した。
原因のうち25件は乗客の不適切な行動、11件は環境要因、29件は「その他の要因」だった。その他の要因には、技術的な不具合、不十分なメンテナンス、および運転員や第三者による不適切な行動が含まれる。
スイス国家事故保険基金(SUVA)によると、ケーブルカー業界では毎年1人が労働災害により命を落としている。また、同期間で平均4人の従業員が障害を負っているという。
英語からのGoogle翻訳:宇田薫
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