企業の研究開発投資、スイスは世界3位
監査・コンサルティング会社アーンスト・アンド・ヤング(EY)が12日発表した調査で、2025年のスイス企業の研究開発(R&D)投資が世界的に高い水準にあることがわかった。
研究開発費で世界上位500社を分析した結果、売上高に占める研究開発費の割合(研究開発の集約度)で、スイスはオランダと米国に次ぐ世界3位となった。調査対象となったスイス企業14社の平均は8.4%で、欧州平均の6.7%を大きく上回ったが、米国の9.2%には届かなかった。
研究開発投資の総額では、スイス企業は過去1年間で340億ユーロ(約6兆3000億円)を投じ、世界6位となった。投資を主導したのはバーゼルに本社を置く製薬大手ロシュで、143億ユーロの投資で世界首位を維持した。ノバルティスも99億ユーロを研究開発に投入し、18位となった。医薬品分野は引き続き、世界で最も研究開発への投資割合が高い業界となっている。
一方で、調査は欧州企業の伸び悩みも指摘している。米国企業は売上高が5%増える中、研究開発費を12%増やしたのに対し、欧州企業の増加率は5%にとどまり、売上高はほぼ横ばいだった。EYの分析担当者は、「米国と欧州の差は広がっている」とコメントしている。
世界全体の研究開発投資額ランキングでは、米国のIT大手が上位を占めた。首位はアマゾンで962億ユーロ、続いてグーグル親会社のアルファベット、メタが並んだ。EYによると、背景には人工知能(AI)への巨額投資があるという。
また、研究開発費上位500社全体では、2025年の研究開発予算は最大9.4%増加し、売上高の伸び率4.7%を上回った。EYは、企業がイノベーションをこれまで以上に重視していることを示していると分析している。
英語からのGoogle翻訳:大野瑠衣子
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