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スイス空軍のF-5戦闘機曲技飛行チーム、2027年までに終了

パトルイユ・スイス
Keystone-SDA

F-5タイガー戦闘機で構成されるスイス空軍の曲技飛行チーム、パトルイユ・スイスが、2027年以降は見ることができなくなる。F-5の退役が決まっているためだ。

パトルイユ・スイスは6機のF-5で構成する曲技飛行チームで、60年以上にわたり国内外の航空ショーでパフォーマンスを披露している。

曲技飛行チームの重要性はスイス軍も認識している。スイス軍のマティアス・フォルケン報道官はスイス通信社Keystone-SDAに「航空ショーは、空軍の活動・能力・重要性を一般市民に示す重要な機会だ」と語った。

>>パトルイユ・スイスの2024年の航空ショーの様子

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その上で、2027年以降もスイスが曲技飛行チームを維持することが最も賢明な解決策だとフォルケン氏は付け加えた。現行の計画では、空軍はピラトゥス社製プロペラ機PC-7で構成する曲技飛行チームを主力にしていく予定。軍は、PC-7はF-5に比べ「安価で低排出」だという。

9機のPC-7訓練機で構成するチームはパトルイユ・スイスほどの知名度はないが、活動歴は長い。パイロットたちは「国際的にも高い認識を得ている」とフォルケン氏は強調する。

>>PC-7チームによるアクロバット飛行

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PC-7チームは、F/A-18ホーネット戦闘機の操縦に従事するパイロットで構成されている。曲技飛行はあくまで副次的な活動として行われている。曲技飛行チームが常勤制でないことは世界的にも珍しく、スイス空軍の高い能力を強調していると軍は指摘する。

PC-7チームは1989年に創設

空軍の新主力広報ツールとして期待されるPC-7チームは、1970年代に2機のピラトゥス製P-3による曲技飛行が始まりだ。赤と白の機体を特徴とするチームは、スイス空軍創設75周年を記念して1989年に正式に創設された。

その後、経費削減を理由に解散計画が持ち上がったが、当時のアドルフ・オギ国防相が阻止した。そのため今日まで、PC-7チームはスイス国内外のショーで演技を続けている。

パトルイユ・スイスの次の曲技飛行の予定は未定だが、軍報道官によれば、2026年のプログラムは例年通り「第1四半期」に発表される予定だ。

PC-7チームは10月3日、チューリヒ州シュテーファの秋祭りで曲技飛行を行う予定。

英語からの翻訳:宇田薫

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