Keystone-SDA
コンサルタント会社マーサーが14日公表した世界年金制度ランキング(2024年度)で、オランダが世界一の年金制度の評価を得た。スイスは12位にランクインした。
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2位はアイスランド、3位はデンマークだった。日本は36位で、最下位はインドだった。
評価対象となった世界48カ国の年金制度を「十分性(いくら受け取れるか)」、「持続性(将来も機能する制度化か)」、「健全性(信頼できる制度か)」に基づいて評価した。
スイスの年金制度は、前年と比べるとわずかにスコアが低下したが、将来性がある制度として全体的に平均以上の評価を獲得した。十分性と健全性は、所得代替率(賃金に対する年金の比率)がかなり低いことなどを理由に、やや評価が下がった。
リポートは、スイスの年金制度は依然として、資産運用の幅広い多様化と、それに伴う魅力的な長期リスク・リターン比率を持つオルタナティブ投資の活用をあまり重視していないと指摘した。また、世界中の年金制度は一般的に、人口動態とコストの上昇により大きな課題に直面しているとした。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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