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米大統領選の行方とスイス経済への影響

米大統領選の結果は、スイス経済に重大な影響を与える。アナリストらによると、輸出産業は「自由貿易主義者」の共和党ブッシュ候補を応援するべきだという。

このコンテンツは 2000/11/07 10:58

米大統領選の結果は、スイス経済に重大な影響を与える。アナリストらによると、輸出産業は「自由貿易主義者」の共和党ブッシュ候補を応援するべきだという。

大統領選の行方はまだ判明しないが、市場の支持がどちらにあるかは明らかだ。アナリストらは、スイス実業界のリーダー達は自由貿易の旗手を自認するブッシュ候補を応援しているという。対するゴア候補は、市場から「干渉主義者」の候補として見られているのが、支持伸び悩みの原因だ。チューリッヒ州立銀行のアナリスト、ハンス=ヨルグ・シュミット氏は、ゴア候補が経済制御の必要があると宣言した事をあげ、「ゴア候補が保護主義勢力からの圧力を受けがちなのに対し、ブッシュ候補は自由貿易支援を打ち出している。」と分析する。そのため、スイスの多国籍企業らは、ゴア候補の勝利は規制強化に繋がる怖れがあると見ている。

ゴア候補は、ノバルティス、ロシュのスイス多国籍企業が牛耳る医化学薬品部門を規制の対象として上げた。「ゴア候補は、この部門は、何を売るか、誰に売るか、価格をどうするか等の規制を強化をする必要があると発言した。ブッシュ候補は、どちらかというと規制緩和の方向を取っている。もしゴア大統領が誕生し、医化学薬品部門で規制強化されたら、この部門のスイス企業の売り上げが落ちるのは明白だ。」とシュミット氏は解説する。

さらに、スイスの輸出産業界には、ゴア候補が当選するとドルが切り下げられる可能性が強いため、スイス製品が割高になり輸出が苦しくなるという懸念がある。市場のブッシュ支持は、ゴア候補の当選は株の急落が起こり、ドル立て株の売りが進む懸念があるからだとシュミット氏はいう。「近年のドル高傾向で、スイス製品は割安感を保っていた。ゴア候補の勝利でこの流れに変化が起きたら、スイス企業の米国での売り上げは困難になる。」

が、どちらの候補が勝っても、株式市場のおける影響は小さく短期的なものだと、シュミット氏は見ている。なぜなら、経済政策決定における大統領の影響力は、議会次第だからだ。共和党が多数派の議会は、「ゴア政権」によるいかなる干渉主義も最小限のものにするだろう。さらに、連邦準備銀行のアラン・グリーンスパン議長がいる限り、市場が自信を失う事はないという。グリーンスパン議長は米経済の拡大を保証しており、グリーンスパン氏の離職の方がホワイトハウスにおける政治指導者の交代よりも米経済に与える影響は大きい。





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