各国で株価続落
スイス株式市場は世界各国の主要株式市場と同様、1月21日に引き続き22日もスイスマーケット市場指標 ( SMI ) 4.51%の下落で始まった。
21日、SMIは5.26%下落。特に損失が大きかったのは、銀行や保険などの金融株だ。この「クラッシュ」は、アメリカのサブプライム問題やアメリカ経済に対する信用度が大幅に低下したことが理由とされている。
スイス市場は5年半ぶりの安値
21日の安値は2002年7月22日に5.56%急落して以来の大幅下落。スイス市場は2008年に入ってからすでに14%のマイナスとなっている。
一夜明けた22日も各国で続落、スイス市場のSMIは前日の終値より4.51%下げて取引が始まった。
スイス2大銀の「クレディ・スイス ( Credit Suisse ) 」とUBSは21日、それぞれ8.4%と6.7%、また保険大手の「チューリッヒ ( Zurich ) 」、「バロワー ( Balôise ) 」、「スイスライフ ( Swiss Life ) 」も7%から8%と大きく落ち込んだ。「スイス・リー ( Swiss Re ) 」に至っては金曜日の終値から10%下げて68.70フランまで値を下げている。
さらに、製造業のABBなどこれまで好調な伸びを見せていた株式も一部値下げ。関係者からは、急落に拍車がかかるのではないかと懸念する声も聞こえる。
同日は隣国ドイツの株式市場も一時7%以上の下落、フランスは5%以上、イギリスは約4%それぞれ下げた。また、日本やオーストラリア、ロシア、中国、インドなどの主要市場でも低迷状態となった。原因とされているアメリカ市場は祝日で休場だった。
swissinfo、外電
フランクフルト: -7.16%
パリ:-6.83%
ロンドン:-5.48%
マドリッド:-7.54%
ミラノ:-5.17%
チューリヒ:-5.26%
モスクワ:-7%
東京:-3.86%
上海:-5.14%
ボンベイ:-7.41%
サンパウロ:-6.6%
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