米ブルームバーグは20日、スイス政府が検討中の自己資本引き上げ案が実現すれば、UBSは国外移転を検討する方針だと報じた
Keystone-SDA
スイス政府が検討している国内銀行の規制強化案が実現すれば、UBSはスイスからの本社移転を検討すると、米ブルームバーグ通信が20日報じた。
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ブルームバーグ外部リンクによると、UBSはスイス政府・当局が検討中の資本金の積み増しが正式決定された場合に移転を検討する。資本金を最大約250億ドル(約3兆7000億円)積み増すことになる案が検討されている。
UBSが内部で試算したところ、中核的自己資本(CET1)比率を現行の14%から20%に引き上げた場合、外国のライバル行との競争で不利になりすぎると経営陣はみている。
スイス政府・当局はUBSを念頭に、国内銀行の外国子会社を分離し、本社のバランスシートから全額差し引くようにする案を検討している。UBSがクレディ・スイスのように経営破綻するのを防ぐためだ。
ブルームバーグが取材した人々は、政府の改革案が実現すれば経営が行き詰まり、本社を国外に移転するしか選択肢はなくなると語った。そこまで高い資本を積み上げるのは経済的に不可能であり、株主からの圧力も高まるとした。
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独語からの翻訳:ムートゥ朋子
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