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「航空券価格は中長期的には上昇」SWISS最高経営責任者

スイスインターナショナル・エアラインズ(SWISS)のディーター・ヴランクス最高経営責任者(CEO)
スイスインターナショナル・エアラインズ(SWISS)のディーター・ヴランクス最高経営責任者(CEO)は今後1年半の目標として定時性の向上を挙げた © Keystone / Ennio Leanza

スイスインターナショナル・エアラインズ(SWISS)のディーター・ヴランクス最高経営責任者(CEO)は高騰する航空券の価格について、中長期的には上昇するとの見通しを示した。独語圏日刊紙NZZが16日、報じた。

同氏は「こうした値上げは、より環境に優しい技術への投資に必要だ」と述べた。

ただ「2023年はすでに前年の平均価格をわずかに下回っている」と説明し、2024年はより安く飛べるようになる見込みだと語った。旅行需要の回復が順調に進む中、航空業界は運航体制の構築を急いでいる。

同氏はほかにも、今後1年半の目標として定時性の向上を挙げた。「現在のところ、我々の定時性はプレミアムキャリアに期待されるような(信頼性の高い)ものではない」

またSWISSでは、人工知能(AI)を使いシステム全体を改善するための取り組みが行われており、「さまざまな運航システムを接続し、グーグル・クラウドで大量のデータを分析している」。AIの提案に対する決定は専門家が行っており「過去1年間で提案の96%を受け入れた」という。SWISSが試験的に導入した同システムはルフトハンザ・グループの他の航空会社にも導入を拡大している。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

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