The Swiss voice in the world since 1935

シリア和平協議再開 委員がコロナ感染し一時中断後

マスクを着用して会場に向かうシリア憲法委員会共同議長ハディ・アルバフラ氏
マスクを着用して会場に向かうシリア憲法委員会共同議長ハディ・アルバフラ氏 Keystone / Salvatore Di Nolfi

スイス・ジュネーブで27日午後、内戦が続くシリアの新憲法起草を目指す第3回シリア憲法委員会の会合が再開した。会合は24日に始まったが、4人の委員が新型コロナウイルスに感染したため中断していた。

ガイア・ペダーセン国連特使は27日、保健当局がさらなる感染リスクはないと判断したことを受け、「必要なあらゆる対策を講じて」会合を再開すると発表した。

過去数日の検査結果によれば、委員4人の感染がさらなるリスクを及ぼす可能性はないという。ただ、国連ジュネーブ事務局パレ・デ・ナシオンで行われる会合は、陰性判定だった人のみで行うとした。

会合の参加者は、ジュネーブに到着する前後にコロナウイルスの検査を受けた。会合初日は、マスクの着用とソーシャルディスタンシング(社会的距離)措置も取られていた。

しかし、会合が始まって数時間後に委員4人の感染が判明。委員会のメンバー45人はホテル内で自己隔離となり、オンラインで作業を続けていた。

シリア憲法委員会による会合は、2015年の国連安保理決議に基づいて新憲法を起草し、国連主催による選挙の実施を目指す。委員会はシリア政府、反体制派、市民社会の代表で構成されている。

ペダーソン氏は、会合再開を望む声は「このプロセスの重要性のしるしだ」と語った。3回目となる今回の会合は3月に予定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により延期されていた。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スマートフォンの画面とそれを操作する手

おすすめの記事

スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス中部ニトヴァルデン準州は5日、スマートフォンをはじめとするIT機器の小学校での使用禁止を発表した。授業目的や緊急時などを除き、全面的に学校でスマホが使えなくなる。

もっと読む スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
バーゼルの路面電車

おすすめの記事

バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

このコンテンツが公開されたのは、 5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。

もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
大阪・関西万博

おすすめの記事

スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール

このコンテンツが公開されたのは、 日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。

もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
クラウス・シュワブ氏

おすすめの記事

WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任

このコンテンツが公開されたのは、 世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。

もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
コーデリア・ベール

おすすめの記事

TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出

このコンテンツが公開されたのは、 米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。

もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部