The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス人気ポテトチップス生みの親、ツヴァイフェル氏が死去 87歳

ツヴァイフェルチップスの広告
ツヴァイフェルは2019年、スイスブランド協会の調査で「国内で最も信頼できるブランド」に選ばれた © Keystone / Christian Beutler

スイスで人気のポテトチップス「ツヴァイフェル」の生みの親、ハンス・ハインリッヒ・ツヴァイフェル氏が2日に心臓病で死去したことが分かった。87歳だった。

ツヴァイフェルのポテトチップスは1950年、ツヴァイフェル氏のいとこのハンス・マイヤー氏が、自営農場で手作業による製造を始めた。1957年にマイヤー氏が早逝したため、ツヴァイフェル氏が事業を引き継ぎ、翌年にZweifel & Coを設立。チューリヒ・ヘンクに工場を設立して「ツヴァイフェル・ポミー・チップス」のブランドを立ち上げた。

ツヴァイフェル氏は革新的で巧妙なマーケティング戦術によって会社を成長させ、1966年に現在のツヴァイフェル・ポミー・チップス株式会社を設立。1971年には生産拠点をさらに拡張し、国内では「ツヴァイフェル」の名前が「ポテトチップス」の代名詞に使われるほどの一大ブランドへと成長させた。

同社は昨年、2億4100万スイスフランの売上高を記録し、スイスブランド協会の調査で「国内で最も信頼できるブランド」に選ばれた。

ツヴァイフェル氏は2008年までツヴァイフェル・ポミー・チップス株式会社の取締役会長を務め、75歳で引退。ユーモアあふれる柔和な人柄で親しまれ、当時のswissinfo.chのインタビューで同氏は「店舗で販売されている他社のチップスを買い占め、自社製品に置き換える」「他社の工場の窓から、中の様子を偵察している」などと豪語していた。


人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
UBS

おすすめの記事

スイス政府、金融規制改革の最終案を発表

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦内閣は6日、クレディ・スイス危機を踏まえた金融規制改革の最終案を発表した。自己資本規制を強化し、金融監督局の権限も強化する。

もっと読む スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
ガザ

おすすめの記事

スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難

このコンテンツが公開されたのは、 パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの「戦争犯罪」に関して、スイスの元外交官55人がスイス外相に共同書簡を送り、スイスの「沈黙と消極性」を非難した。政府に対して直ちに措置を講じるよう求めた。

もっと読む スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
軍隊

おすすめの記事

スイスで放射能測定の合同演習 

このコンテンツが公開されたのは、 スイスでは2~6日、国際チームがヘリコプターで空中の放射能測定を行っている。緊急時に広い範囲の放射能を迅速にチェックする予行演習だ。

もっと読む スイスで放射能測定の合同演習 

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部