スマートカーに試乗するギー・パルムラン氏
Keystone
世界中の新型車が一堂に会する第88回ジュネーブモーターショー外部リンクが8日、ジュネーブで開幕した。日本からはトヨタ、ホンダ、日産、マツダなどが出展。18日までの期間中、70万人が来場する見込み。
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ空港そばのパレクスポ・コンベンションセンターで開かれたイベントには、世界の主要自動車メーカー180社が出展。開会式ではギー・パルムラン連邦国防・スポーツ相があいさつした。
パルムラン氏は電車と徒歩で会場入り。開会式のあいさつで「時間通りで、エコで、安全。現代の交通手段には三つの原則がある。それを促進する中で、私たち自身も率先して公共交通機関、とりわけ電車を利用することが推奨される」と述べた。ただ一方で、全ての人が都市部や鉄道駅に近いところに住んでいるとは限らず、(公共、私用の)交通手段を敵対させるのは間違っていると語った。
様々なボディ
今年のジュネーブモーターショーは、トランプ米大統領の鉄鋼とアルミニウムの輸入関税措置を巡る欧州連合(EU)との「貿易戦争」や、世界中に広がった女性へのセクハラに対する「#MeToo外部リンク」運動など、さまざまな向かい風が吹く中での開催となった。
仏語圏の日刊紙ル・タンは7日、これまでは肌を露出した派手な服装のコンパニオンをそばに立たせて車を宣伝するのが当たり前だったが、多くの自動車メーカーが風評リスクを避け、従来の手法を控えるようになったと報じた。ル・タンは今回のショーを「自身の不在によって、コンパニオンは輝く」と表現。長い時間をかけてようやくこの傾向が現れたとした。
AP通信も、前年に比べコンパニオンの肌の露出が減ったとしたが「長い足や厚化粧のモデルがいまだに華を添えている」と報じた。
スイス自動車輸入業者団体オート・スイスのフランソワ・ラウナス会長はル・タンの取材に対し、本来は車の見本市であるモーターショーで、女性の役割に焦点が当たるのが理解できないと答えた。自動車メーカーは自分たちの好きなやり方で宣伝する自由があると述べ、「私がこのモーターショーに来るのは他の人と同じように、車が何よりも好きだからだ」と語った。
おすすめの記事
スイス中銀、新紙幣デザイン12案発表 一般投票募る
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)が、新フラン札のデザイン案12点を発表した。来月7日まで、インターネット上で一般投票が行われる。
もっと読む スイス中銀、新紙幣デザイン12案発表 一般投票募る
おすすめの記事
気候適応
ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ州では13日、バスやトラム(路面電車)など公共交通機関が終日無料となった。オゾン濃度が急増したことへの対応で、スイスでは初めての措置だ。
もっと読む ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
おすすめの記事
スイスで記録的暑さ 政府が警告
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで全国的に気温が上昇し、猛暑への警戒が強まっている。11日にはスイス西部と南部ティチーノ州の一部地域に対し、熱中症など健康被害を受けるリスクが大きい「危険度3」の警報が発令された。
もっと読む スイスで記録的暑さ 政府が警告
おすすめの記事
文化
知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
このコンテンツが公開されたのは、
ハンス・リンギエ財団は9日チューリヒ在住の作家アドルフ・ムシュグさん(91)に欧州政治文化賞と賞金5万ユーロ(約860万円)を授与した。同賞がスイス人に授与されるのは初めて。
もっと読む 知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
おすすめの記事
貿易政策
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
貿易政策
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
農業ビジネス
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
おすすめの記事
スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。
もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
続きを読む
おすすめの記事
車のナンバープレートに史上最高額 ツーク州のオークションで
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部・ツーク州が実施したオンライン・オークションで14日、車のナンバープレート「ZG 10」がスイス史上最高額の23万3千フラン(約2670万円)で落札された。
もっと読む 車のナンバープレートに史上最高額 ツーク州のオークションで
おすすめの記事
時計産業の聖地ビール、実は生活保護受給者の町
このコンテンツが公開されたのは、
高級時計ロレックスやスウォッチの本社があることで知られるベルン州ビール(ビエンヌ)。スイス北西部に位置するこの都市は名だたる時計産業の聖地でありながら、実は国内で最も生活保護受給者の人口比が高く、新規住民の誘致に四苦八苦している。そんな現状を打破しようと、あるユニークな取り組みが始まった。
もっと読む 時計産業の聖地ビール、実は生活保護受給者の町
おすすめの記事
スイス人の平均通勤時間、片道30分 最多は車
このコンテンツが公開されたのは、
2016年、スイスで働く人たちの平均通勤時間は片道30.3分、距離も片道14.8キロメートルと、10年(30.1分、13.8キロ)から伸びたことが、連邦統計局の統計で分かった。
もっと読む スイス人の平均通勤時間、片道30分 最多は車
おすすめの記事
国内で2番目に大きいショッピングモールがオープン
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国内で2番目に大きいショッピングモールが8日、古都ルツェルン市近郊のエビコンにオープンした。開店前から数百人が列を作る人気ぶり。買い物客で終日にぎわった。
もっと読む 国内で2番目に大きいショッピングモールがオープン
おすすめの記事
バーゼル・ワールドに逆風 出展企業が下降線
このコンテンツが公開されたのは、
来年3月22日~27日に開かれる世界最大の時計と宝飾品の見本市、バーゼル・ワールドが逆風にさらされている。出展企業は前回の半数の600~700社にとどまる見込みだ。
もっと読む バーゼル・ワールドに逆風 出展企業が下降線
おすすめの記事
モントルー・ジャスフェスティバルの創始者、死去
このコンテンツが公開されたのは、
モントルー・ジャズフェスティバルの創始者、クロード・ノブスさんが1月10日、死去した。76歳だった。ノブスさんは昨年の12月24日、ヴォー州コー(Caux)でクロスカントリーのツアー中に転倒し、ローザンヌ大学病院に入院していた。
もっと読む モントルー・ジャスフェスティバルの創始者、死去
おすすめの記事
未来の詰まった、やわらかロボット
このコンテンツが公開されたのは、
これまでのロボットは、ボディが硬いために環境の変化に適応しにくく、人に危害を及ぼす危険もあった。こうした難点を克服すべく、柔らかい素材を使った「ソフトロボット」の研究が世界中で行われている。多くの日本人研究者が活躍するスイスの大学でも、未来のロボットが研究開発されている。
もっと読む 未来の詰まった、やわらかロボット
おすすめの記事
「今や時計メーカーは、真の革新的技術に欠ける」
このコンテンツが公開されたのは、
最も複雑な機械式時計を作り出す、天才的な時計技師として知られるルートヴィッヒ・エクスリン氏。スイス時計産業の中心地、ラ・ショー・ド・フォンにある国際時計博物館の館長を務めて10年以上になる。引退を間近に控えたエクスリン氏が、スイス時計産業に対するその鋭い考察をスイスインフォに語った。
もっと読む 「今や時計メーカーは、真の革新的技術に欠ける」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。