店舗の営業停止が続くスイスでは、失業者が増加している
Keystone
スイス連邦経済省経済管轄庁(SECO)によると、3月の国内失業率は2.9%で、前月の2.5%から上昇した。新型コロナウイルスの影響が表れた。
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SECOが7日発表した。季節調整値では2.8%。
3月末時点で職業安定所に登録した失業者は13万5624人。前月よりも1万7802人増えた。
短時間勤務補償制度の対象となった労働者は3717人(1月時点のもの)で、前月比13%増。事業所では178社で、前月より26社増えた。労働時間の削減分は18万9157時間で、12月の3万4622時間より22.4%増えた。
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SECO労働部局の責任者ボリス・ツルヒャー氏は3月末、短時間勤務補償の申請が急増し、4万2000事業所から57万人分の申請があったと述べた。これは国内労働力の約11%に相当する。その翌日、ギー・パルムラン経済相は、申請した事業所は5万1千、従業員では約65万6千人に増えたと発言した。
ツルヒャー氏は「失業率は今後も増加する」と断言。 「この状況が長く続くほど、脱却が難しくなる。この状態がさらに3〜4か月続けば、支払い能力のある事業所にも影響が出てくる」と話した。
3月の外国人の失業率は5.2%で、前月の4.6%から上昇。スイス国民では2.1%(前月は1.8%)だった。
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