スイス政府が科学者たちによる新型コロナウイルス対策タスクフォースを立ち上げた
Keystone / Niaid/national Institutes Of Hea
スイス連邦政府は31日、国内の研究者らで作る新型コロナウイルス対策タスクフォースを立ち上げたと発表した。科学的な専門知識を生かし、連邦内閣や州に助言する。
このコンテンツが公開されたのは、
「Covid-19タスクフォース」は、スイス国立科学財団(SNSF)全国研究評議会のマティアス・エッガー会長が座長を務める。
政府、内務省、その他の連邦・州当局の新型コロナウイルス対策をサポートする。またスイスの科学界が貢献できそうな研究、措置、製品を探る。
内務省は「スイスの科学コミュニティは研究、訓練、知識の移転を通し、この危機への対応に大いに貢献できるはずだ」と述べた。
タスクフォースは、検査、ヘルスケア、臨床、新しいデジタルアプリケーションを使った濃厚接触の追跡のほか、倫理・法的問題など、各大学・研究機関で行われているコロナウイルス研究をまとめるのが目的だ。
SNSFは先月25日、コロナウイルスに関連する研究を助成すると発表外部リンクした。総事業費は500万フラン(約5億5千万円)。
31日付のスイス公共放送ラジオ(RTS)によると、SNSFは今月25日の期限までに270件の申請を受理した。大半は生物医学分野で、ウイルス、感染症、人間の免疫反応、病気の蔓延などだ。
SNSFは5月中旬までに助成対象を決定し、早ければ6月にも研究が始まる。選ばれたプロジェクトは5~30万フランが助成される。
おすすめの記事
スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス上院は17日、超富裕層の相続に相続税を課し環境保護の財源にする案を否決した。
もっと読む スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
おすすめの記事
見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。
もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
おすすめの記事
ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
このコンテンツが公開されたのは、
英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道ユーロスターは、スイス・ジュネーブとロンドンを結ぶ初の直通列車の運行を計画している。
もっと読む ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
おすすめの記事
スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦内閣は6日、クレディ・スイス危機を踏まえた金融規制改革の最終案を発表した。自己資本規制を強化し、金融監督局の権限も強化する。
もっと読む スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
おすすめの記事
スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
このコンテンツが公開されたのは、
パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの「戦争犯罪」に関して、スイスの元外交官55人がスイス外相に共同書簡を送り、スイスの「沈黙と消極性」を非難した。政府に対して直ちに措置を講じるよう求めた。
もっと読む スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
おすすめの記事
スイスで放射能測定の合同演習
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは2~6日、国際チームがヘリコプターで空中の放射能測定を行っている。緊急時に広い範囲の放射能を迅速にチェックする予行演習だ。
もっと読む スイスで放射能測定の合同演習
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
このコンテンツが公開されたのは、
自殺カプセル「サルコ」を運営する自殺ほう助団体「ラストリゾート」共同設立者のフロリアン・ウィレ氏(47)が、先月5日にドイツで死去していたことが分かった。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
おすすめの記事
スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部レッチェンタール(ヴァレー州)で28日午後、大きな氷河が崩壊し、大規模な土砂崩れがふもとのブラッテン村を襲った。多数の家屋が倒壊し、1人が行方不明。
もっと読む スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
おすすめの記事
クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦最高裁判所は23日、スイス政府の「誤った情報」によりクレディ・スイス株で損失を被ったとして損害賠償を求めた夫婦の訴えを棄却した。
もっと読む クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
おすすめの記事
移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
このコンテンツが公開されたのは、
東日本大震災の被災者を勇気づけようと建設された移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」がこの秋、親元のスイスに初めて登場する。
もっと読む 移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
続きを読む
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
新型コロナ なぜスイスでは外出の「自粛」を「勧告」なのか?
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大へのスイスの対策について、読者から多くの質問が寄せられている。そこで今回の新型コロナQ&Aでは、連邦政府が打ち出した「社会的距離」ルールと、それに対する住民の受け止め方を取り上げる。
もっと読む 新型コロナ なぜスイスでは外出の「自粛」を「勧告」なのか?
おすすめの記事
フランスやドイツからのマスク輸出制限が解禁 スイスへ
このコンテンツが公開されたのは、
ドイツに続き、フランスはスイスへのマスク輸出制限を解除した。スイス連邦内務省保健庁によると、新型コロナウイルスの影響で国内では毎日約200万枚のマスクを必要としている。
もっと読む フランスやドイツからのマスク輸出制限が解禁 スイスへ
おすすめの記事
営業停止でネットショッピング スイス郵便の負担大
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは新型コロナウイルスの影響で、日用品や薬局など生活必需サービス以外の店舗の営業停止が続く。代わりにオンラインショッピングの注文が急増し、配達するスイス郵便の業務量が劇的に増加している。
もっと読む 営業停止でネットショッピング スイス郵便の負担大
おすすめの記事
新型コロナ感染症の抗体検査 ローザンヌの病院で実施へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの複数の病院が近く、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の抗体検査を始める。抗体の有無だけでなく、無症状・軽症の感染者数もわかるため、国内の感染状況をより正確に把握できるようになるという。
もっと読む 新型コロナ感染症の抗体検査 ローザンヌの病院で実施へ
おすすめの記事
スイスの「ミスター・コロナ」って何者?
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がスイスに上陸して以来、この人をテレビで見かけない日はなくなった。ドイツ語圏ではヒーロー扱いだが、フランス語・イタリア語圏では憎まれ役。スイス連邦保健庁感染症班のダニエル・コッホ氏(64)は、スイスのCOVID-19対応の最前線に立つ。
もっと読む スイスの「ミスター・コロナ」って何者?
おすすめの記事
スイスの新型コロナ対応 国民はどう評価?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民の4割は連邦政府の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う行動制限などに賛意を示している。スイス公共放送協会(SRG SSR)の実施した世論調査で分かった。
もっと読む スイスの新型コロナ対応 国民はどう評価?
オピニオン
おすすめの記事
スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの感染を抑制するため、スイスでは20日から公共のスペースで5人以上の集まりを禁止するなどの追加対策が取られている。スイス連邦大統領は21日、スイス国民へお手紙を書き、メッセージを送った。
もっと読む スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
おすすめの記事
スイスの新型コロナ1カ月 政府はどう対応したか
このコンテンツが公開されたのは、
先月25日、スイス国内で最初の新型コロナウイルス感染者が確認されてから1カ月が経った。連邦政府や州はこの間、どのような対策を取ってきたのか。
もっと読む スイスの新型コロナ1カ月 政府はどう対応したか
おすすめの記事
新型コロナ1カ月 図で見るスイスの感染状況
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス対策の最前線にいない者にとって、感染者数の増え方を把握するのも骨が折れる状況だ。
もっと読む 新型コロナ1カ月 図で見るスイスの感染状況
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。