The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

ジュネーブ空港、遅延対策で割増料金を導入へ

ジュネーブ空港
Keystone-SDA

ジュネーブ空港は騒音対策のため、割当て制度を導入する。午後10時以降に離陸するフライトに割増料金を課す。

アンドレ・シュナイダー最高経営責任者(CEO)がCHメディア外部リンクとのインタビュー(17日付)で明かした。2023年に始めた試験運用では、遅延を減らすことに成功したという。

割増料金は欧州域内便で5000~2万フラン(、大陸間長距離便で1万~4万フラン(約176万~706万円)とする。

ジュネーブ空港は昨年来、割増料金なしで割当制度を運用している。それ以来、航空便の遅延は大幅に減った。「2025年に正式運用を始めれば、実際に遅れる便はほとんどなくなるだろう」。航空各社は制度に沿ってフライトスケジュールを見直した。

シュナイダー氏は、航空機の騒音が減ったことも強調した。「時にはあめの代わりにむちで脅すことも必要だ」

航空機の騒音は低減

割当制度の導入は、スイス連邦運輸省が2022年11月に空港運営規制を改定したことで可能になった。騒音への許容限度や、午後10時以降に遅延したフライトの割当制度を設けることを解禁した。

騒音の上限値は連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が2022年に設定。空港運営者には騒音規制が守られているか、毎年の点検が義務付けられた。

英語からの翻訳:ムートゥ朋子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部