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有名スイス人ら、国連加盟支援組織結成

政治家、気球冒険家、コメディアンなどスイスの有名人約20人が、国連加盟支援活動グループを結成した。スイス連邦の悲願、国連加盟を問う国民投票は来年3月にも行われる予定だ。

28日ベルンで行われた記者会見で、クリスティン・ビールリ急進党連邦議会議員委員長は、スイスは国連に加盟するのが遅すぎた、国連に加盟してもスイスの中立政策は侵害されないと訴えた。ビールリ議員はさらに、スイスと国連は平和、人権、保健衛生、環境保護、司法などでの共通の目的を持っていると語った。また、気球による世界一周に成功したベルトランド・ピカルド氏は、スイスはほとんどの国連機関の活動には参加し拠出金を支払っているのに、加盟していないばかりに国連総会で発言権も投票権も持たないという事実は受け入れられないと訴えた。スイスで1番人気のコメディアン、エミール・シュタインベルガー氏は「自尊心の全くない人間のように、我々スイス人は閉じたドアの隙間からこぼれ落ちている。」と現状を批判した。

国連加盟発議は1986年に国民投票が行われた際、75%以上の反対で否決された。が、あれから15年、世界情勢もスイス人の意識も大きく変わった。国連に加盟していない現在でも、スイスは多くの国連機関の活動には参加しており、何より国連欧州本部はジュネーブにある。連邦政府は国連加盟を内政の最優先事項としており、来年に予定されている国民投票に向けキャンペーンを準備中だ。が、国連加盟はスイス伝統の永世中立政策を侵害するとの根強い反対も一部からある。

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