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ローザンヌ国際バレエコンクールの創設者逝去

ブランシュバイグ氏はコンクールの会長を辞任した後も、精力的にダンス界のために尽力していた swissinfo.ch

4月3日、ローザンヌ国際バレエコンクールの創設者でモーリス・ベジャール氏と長年の交流があったフィリップ・ブランシュバイグ氏が、がんのため亡くなった。

スイスのフランス語圏のメディアが7日に報道したところによると、ブランシュバイグ氏はジュネーブ湖畔の町ヴヴェイ ( Vevey ) で最期を迎えたという。82歳だった。
 

時計工場から舞台へ

 ブランシュバイグ氏は、もともと西スイスのラ・ショードフォン ( La Chaux-de-Fonds ) にある時計工場の後継者だった。チューリヒで物理学を学び、その後、一家が経営する「ポルテスキャップ社 ( Portescap ) 」を率いた。その傍らダンサーとしての教育をパリで受け、そこでエルビール・クレミス氏と知り合い、1953年に結婚した。

 ポルテスキャップ社を売却した1986年まで、2人は著名建築家ル・コルビュジエがラ・ショードフォンに建てた「ヴィラ・トゥルク ( Villa Turque ) 」に住んだ。これより前、1973年にロゼラ・ハイタワー氏と3人でローザンヌ国際バレエコンクールを創設。今日、このコンクールは世界のトップレベルに数えられる若手ダンサーの登竜門に成長した。ブランシュバイグ氏とエルビール夫人は同コンクールを1997年まで率いた。

 ブランシュバイグ氏は、ベジャール氏がモーリス・ベジャール・カンパニーの本拠をローザンヌに移したときに重要な役割を果たしたほか、30年間にわたって社会におけるダンスの果たす役割について話し合う会議を欧米で開催し続けた。これらの功績に対し、ドイツ・ダンス賞など数多くの賞が贈られている。

swissinfo.ch、外電

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